平成19年4月18日開店。店主の日々の日記です。
今夜もアルコールで鈍った頭でリスニングルーム。

僕がこの部屋に入ったらオーディオ装置の事は忘れます(正しく言うと忘れたい)。
音楽を楽しみたいのに装置が気に成る野暮な聞き方はしたくないんですね。
仕事を忘れて純粋に音楽へ・・・・・。



何も考えずに僕の気分でターンテーブルに乗ったレコード。

音楽に吸い込まれたくて、スピーカーとの距離がドンドン近くなる。

目の前にポールがジョンがいる。

で、酔った頭なのに職業病(趣味でオーディオを楽しめる人は幸せです)。

ジャケットのモノの文字に目が行った。
モノレコードの再生。

最近の世の中の常識では、モノ盤はモノカートリッジ。
その先に行ったら、スピーカーも1本。

モノカートリッジは30年近く前に使うのを止めました。

僕のモノレコード再生にはスピーカーは2本必要なのです。

装置の音を聴くのではなく、音楽に接したいのなら・・・・。

酔っ払いの戯言です。



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ヘッドアンプの改造後。ドンドン調子を上げている僕の装置。
チョイ演奏家には怖い装置に成ったのかも・・・・・・・。



昔の愛聴盤を引っ張り出す。

このレコードを買った頃には理解出来なかった事が判る。
僕が変わったのか、装置の所為なのか・・・。

脇を見ると中島みゆきのレコードが。

ターンテーブルに乗せ針を下ろす。
何度も聞いたフレーズが流れる。

あ、アノ・・・・・・・・・・。

バックバンドが酷い。彼女の歌に合っていない。
違うレコードに替える。
ヤハリ・・・・・・。

今迄の装置では気付かなかったバックバンドの酷さ。

過去にもこうして愛聴盤を聴けなくしてしまって・・・・・・・・。




僕にとって欲しいのは正直な装置。凄い演奏はその凄さを判らせてくれ、つまらないものも其の侭の表現を・・・・。
ちなみに写真のレコード。無茶ヒットしたレコードでは有りません。でもバックの演奏・・・・・・・・・。

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昨日は突貫工事でのヘッドアンプ改造。
正直、突貫工事は嫌いです。
もっとゆっくり楽しみたい。ゆっくりすると改造途中でも新しいアィディアが浮かんでくる。
突貫工事では絶対にアイディアなんて・・・・・。

まあ、贅沢の言えない立場なので仕方が無いかと・・・・・。

で、今日も予定外の事が起きて、とんでもない一日(八王子へ二度も行った、汗)。

そんな時にはゆっくりと音楽を楽しみたい。
でもねーーーー。昨日弄ったヘッドアンプが落ち着かないと音楽には没頭できない。

そんな時にレコード棚を漁っていたら・・・・・・。



装置を気にしないで聴ける一枚。
勘違いしないで下さいね。オーディオマニアの嵌り易い音質調整の装置では絶対に鳴らない一枚です。

音のメリハリやオーディオ雑誌での評価基準を満足させると、この類のレコードは絶対に鳴りません。オーディオ評価とは違う世界の音楽です。

人を驚かす装置では絶対に鳴らなくて、極普通の音を持った装置で初めてベールを脱ぐ音楽です。


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今日も夕食の後はリスニングルーム。昼間は試聴室だけど、この時間は僕の部屋。
好きな音楽を好きな音量で楽しめる。最初はこの音量では向かいの家に・・。と気にしていたが、何度かの向かいに家に確認(親しくなっています)。全然聞こえないよの答えにドンドン大胆に・・・(汗)。

音楽を理解するには、小音量で判る物も有れば、其れ成りの音量で無いと理解出来ないものも有る。
そういう意味では30年間の我慢の末の今の環境。神様に感謝。

レコードを掛けながらボチボチとレコードを整理。その中の一枚(ワンセット)。



僕を知っている人なら、何で持っているの?
そう、僕はバックハウスを聞かない。ナゼと聞かれると本音は言い辛い。

このレコード。30年以上前に預かった物。
このレコードの持ち主。メインがジャズで装置もジャズ向きにセッティングされていた。
結果、バックハウスは難しい。そんな時に僕と知り合う。
当時の僕は量販店(オーディオ)の店長。
僕の鳴らす音に『ピンキーさんの装置で聞きたいから。』とこのレコードを置いていった。

その後の彼、良い伴侶とお店を持った。
その後色々とあり・・・・・・・・・。

10年以上前、あるスーパーで買い物途中の彼とばったり、可愛い子供をつれていた。
このレコードの話を僕はする。

『オイ、聞きに来いよ。あのレコードちゃんと持ってるぞ。』
彼は人懐っこい笑顔で『その内にね。』

それから十年以上。

このブログを見ていたら聞きに来て欲しい・・・・・・・・。


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最近のアップが少ない。
そういう時は仕事を頑張っているのです。
仕事は僕の実験の終った完成形を作っているんですね。
つまりネタは過去にアップ済み。
同じネタを書くのも読むのも辛いと思って・・・・。

今日も晩酌が済み、テレビは相変わらず(と言うかドンドンレベルが下がっている)クダラン番組ばかり(此の侭レベルを下げたら何処まで行くんだろう?)。

ふらついた足でリスニングルーム。
2~3日入っていなかったので、室温が低い。
ストーブに火を入れ、アンプにも火を・・・・・。

カーペンターズから始まり、イーグルス、S&Gと進んでいたら・・・・・・。
突然聞きたく成った。



耳でのチューン主体の装置ではこうは行かない。丸っ切り正反対のソース。
でも聞きたく成ったのだから、我慢する必要は無い。

エリー・アメリング。引っ越してから初めて聞くのかも知れない。
彼女の声を(歌い方を)聞いたら、シュワルツコップもマリアカラスも下品に聞こえる。

大見得をきった歌い方ではない。極自然に心に滲みこむ歌い方と声。
売れる事なんか気にしていない、純粋な歌い方と声。

今、周りの歌声は売れる事を気にしたうたい方が気に障る。

そんな現実に一服の清涼剤。
アメリングの声を聞いたら本当の自分が見えてくる。

チョット目が潤んできて・・・・・・・・・。



でも、このジャケットの写真。レコードの内容の美しさに関係なく、チョット危ない絵の様な・・・・・・・・。

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今日も仕事を終え、軽い晩酌(軽いか重いか?)後のレコードタイム。
部屋に入るまで、聴きたいレコードは決めていない。

その場で目に付いたレコードと僕の感覚が一致したら、ターンテーブルにそのレコードが乗ります。



きっと10年以上聞いていなかったと思う。
でもジャケットの痛みから、過去には散々聞いたレコードなのが判る。

針を下ろす。懐かしいフレーズが・・・・・。

左chからケニーのペットが聞こえる。右chからはアートティラーのドラムス(ドラムではなくドラムス、笑)。
二人の掛け合いが始まる。其れを中心でチェンバースのベースが支える。
ケニーが引っ込むとフラナガンのピアノが・・・・・・・。

そう、音楽って共演者の掛け合いが面白い。和気藹々だったり、一瞬の気も抜けない真剣勝負だったり。
楽器の音ばかり気にしてチューンした装置では、この掛け合いが理解出来ない場合が多い。

ケニーのペットの代わりに出てくるフラナガンのピアノのお洒落なこと。

僕が装置を一生懸命にチューンするのは、この演奏家の人間にふれたいから。
掛け合っている間、目くばせしているんだろうなー。逼迫した掛け合いの二人の表情は・・・。

音楽を楽しみたい。只それだけの為に、なんとも言えない苦労と言うか楽しみと言うか・・・・。

ハッキリ言えるのは、此処まで楽しめているわが人生に乾杯(また飲み過ぎそう、汗)。


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先日書きました、僕の装置でのヌヴーの聞こえ方。
コメント欄ではなく、拍手のコメント欄へ投稿を頂きました。

あそこへは返事が書けませんでしたので・・・・・。

ヌヴーが今の様に聞こえ出したのは、1年位前からだったと思います。
当時は前の店で、スピーカーもオイロダイン。

で、この様に聞こえ出した。其の鳴り方を僕は正しいと思ったんですね。

と言うのは、僕の装置のチューンって、誤解を恐れずに言いますと、音は二の次なんです。
耳だけでのチューンって落とし穴に入り易いんですね。

特に僕の場合は僕だけの成功では駄目で、お客様の所でも同じ結果を出さないといけないんです。

そう成ると、理論的につめないと再現性が有りません。

ですから、何を弄った頃からヌヴーが女性に成ったかは忘れましたが、少なくとも理論的に正しい方向へ装置を振った時なんですね。

つまり、ヌヴーを聞きながらもっとこう聞こえる様にしたい。と言うチューンは一切やっていないのです。
理論的に正しい方向にしたらヌヴーが女性らしく聞こえるようになった。

それで、この聞こえ方の方が正しいって考えたのです。

最近の僕は音を聴きながらのチューンは殆どしません。
まっとうな装置を作りたい。
只、それだけなんですね。

で、僕にとって理論的に正しい方向へチューンすると、間違いなく演奏家に近づけるのです。
またそれは、レコードにはこんなに情報が沢山入っていたのかと驚きの連続でも有るのです。

正直、トコトン突き詰めたらレコードの欠点も見えて来てしまうのではないか?と言う心配をしていた時期も有りました。
僕の危惧に過ぎなかった様です。

理論的に正しい方向へ振ったら、ヌヴーが女性的に聞こえて来た。
この事実が嬉しかったのです。

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最近の僕の習慣。
21:00辺りからリスニングルームへ移動、レコードを聴く。

何を聞くかは部屋に入るまで自分でも判らない。
部屋に入ると、引っ越したままで、片付けてないレコードがあちこちに・・・・・。

そんな中を漁っていたら・・・・・。




クール・ストラッティン。ソニークラークのアルバム。
有名なアルバムだけれども、僕の愛聴盤には入らなく、此処10年以上聴いていなかった。
愛聴盤ならジャケットを見ただけで、始まりのフレーズが頭に浮かぶけど、全然浮かんで来ない。

何となく聴きたくなって・・・・・・・・。

左側からホーンが二本聞こえてくる。中央からはピアノ。右からベースとドラム。
昔は散々聴いていたので、直ぐにメロディーは思い出す。

フンフン、段々と僕も音楽に乗って来て・・・・・・・・。
ポールチェンバースのソロが始まる。彼のベースはオーディオ泣かせ。
昔は中々思うように鳴らなかった。
其れが今は20cmウーハーが軽々と聞かせる。

ハハ、今迄38cmで散々苦労したのに。
何となくジャケットの裏を見たら・・・・・・。




オイオイ、ハイフィディリティーって書いて有る。要は昔流行ったHiFi。高忠実度。
こう書いて有るブルーノートはモノ盤なんだけど・・?

まあ、この当時は色々なレコードがカッティングされて、色々な逸話や迷信がゴロゴロ。
僕の持っているのは間違いなくステレオ録音。

で、僕は、モノ盤とステレオ盤を丸っ切り気にしていない。
音楽を楽しみたいのに、モノだ、ステレオだって気にするのも面倒。
正直、時代の端境期のレコードは結構持っていて、其の殆どをモノかステレオか覚えていない。と言うか覚える気も無い。

この辺の経緯は昔のBLOGに書いて有りますので、気に成るし暇だし、と言う方は探して見て下さい。

で、今の僕が一番気に成っている事。
ジャケットの女性(足しか見えない)。
お尻と胸はどうなのかと・・・・・・・・・?

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