平成19年4月18日開店。店主の日々の日記です。
先日作りました、アームリフターの操作ノブ。
本体がアルミでノブがステンレス。

常識ではやりませんよね。
この二種類を組み合わせると、電蝕で腐食が進む。と言うのが世の一般の考えです。

デネ(笑)。
http://hayashilab.syuriken.jp/80brembo.htm

この記事を書いたのは20年以上前。
写真でお判りの様に、キャリパーサポーターはアルミ製(表面処理なし)。
腐食防止の為のアルマイトを掛けていません。
取付ボルトはステンレス。

この状態で、雨の中も気にせず走行を凝り返しまして、見事に腐食してポキン。

とは成りません。2号への改造でも、此処は其の侭でしたし、STの改造でも形状は違いますがアルミとステンレスの組み合わせです。

電蝕をするかしないかって、アルミ材質の選び方じゃないかなと思っています。
20年以上、バイクと言う厳しい条件でも電蝕は起きませんでしたので、プレーヤーなら絶対に大丈夫です。

あ、僕の当時のバイク。ステンとアルミの組み合わせは、結構盛大にやってました(当時の友人なら皆知ってます)。
でも、電蝕を起こした個所はゼロです。

今思い出しました。アルミターンテーブルを押さえている4mmビスもステンですけど、腐食の事故は全然有りません。
逆に普通の鉄のキャップスクリューの方が錆びて来ますよね。

僕の作品。ステンとアルミの組み合わせ。結構多いです。


で、証拠(笑)。
現在オーバーホール中のプリアンプ。
実はシャシの組み立てにもステンキャップを使っているんですね。
プリアンプの場合、フロントパネルだけアルマイト加工をしていますが、その他の部分は未加工(アルミ地の侭)。
使用期間は10数年のアンプです。ごく普通の環境で使われており、除湿器のフル運転などされていません。
で、底板。

キャップスクリューの食い込んだ傷だけで、腐食の様子は見られません。

外枠のネジ穴。

綺麗ですね。

止めボルト(M4キャップスクリュー)。


この様な状態です。
ちなみに僕のアンプに限らず、プレーヤーやスピーカーバッフル、ラックに至るまで、ステンとアルミの組み合わせです。
僕のラックは20数年使っていますが、電蝕の気配さえ見られません。

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未だにガラケーで頑張っているピンキー君。
イヤね。どう考えてもスマホの必要性を感じないのです。

普段の生活で、今スマホが有ったなら。って感じた事がゼロ。

確かに、初めて行く所への道案内には、便利だとは思うのですが、僕のあだ名は『人間カーナビ。』(笑)。

仕事柄、可成りの遠方で初めてのお客様の所へ出張って結構有るのですが、道に迷った事がゼロ。
住所さえ判ればグーグルマップで検索して、頭に詰め込む。

こんな事もしないから、脳みそが老化を・・・(笑)。

で、ご存知と思いますが、来年の2月で今使っているガラケーは使えなく成ります(電波の切り替え)。
確か10年少し前にも有りましたよね。
電話会社から、今切り替えると何千円引き。と言うメールがチョクチョク来ていましたが無視。
ギリギリまで粘ればもっと安くなるだろう。の読みは辺り、切替2~3ヶ月前に遂にタダに・・・・。

今回も柳の下の泥鰌を狙って居ましたら、只今電話会社からの℡。
『1~2週間で新しい電話機をお送りします。料金は無料です。』
電話番号もメールアドレスもそのまま使え、旧電話機に登録されているデーターも簡単に移動出来ると言う。

ヘヘ、大成功。


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もろもろの整備の終わったプリアンプ。使用年数からまだまだ大丈夫なのですが、用心に越した事は有りません。

昨夜一晩連続通電です(夜中は電気代・・・笑)。

此れから、入力へ正弦波と矩形波を入れて、動作チェックです。
今回はMCトランスが内蔵されていないので、簡単にチェック出来ますが、MCトランスが内臓ですと、入力インピーダンスが低過ぎ、発信機の負荷が重く成ってしまいます。
一旦MCトランスを外しての測定がお勧めです。

勿論、この測定もある程度の連続時間を測定する方が安心です。
此処では平気だったのに、お客様の所では・・・・。
と言う事の無い様にの用心です。

連続動作をしている間も、僕は休んではいないのですね。
頼まれましたティップトゥーの取り付けです。



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真空管の交換が8本共済み、その後の1時間連続運転。
挿して直ぐの電流と1時間後の電流を測ります。若干ずれますが、交差範囲ならOK。大きくずれるようなら、その真空管は不良品。

で、チョット考えたのですが、世のペアチューブとして販売されている物。
1時間通電後でペアリングなんてやってないですよね(笑)。

今回の8本の真空管。1時間後のずれは極少。

と言う訳で、次の作業に入ります。



僕のつまらないミスで、ケミコンを探したのは報告済み。
怪我の功名で良質なケミコンを見つけたのですね。

今回のオーバーホール。従来は小容量のフィルムコンが入っている箇所へ、フィルムコンにパラに入れます。
フィルムコンでは大容量が無い(有ってもデカすぎる)。かと言って従来のケミコンでは音のピントが合わない。そんなジレンマを解決してくれたケミコンなのです。

寿命も105℃の条件で10000時間(笑)。
ケミコンは10℃温度が下がると寿命は倍と言われていますので・・・・・。

音質的にも耐久性的にも素晴らしいケミコンです。

写真は使う数量の1部。
このケミコンと巡り合って、アンプ設計を良い意味で変更出来たのです。



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初段管から順番に真空管の交換。

この時に8本いっぺんに交換。と言うのはNGです。
左右1段ごとに、交換前と交換後の電流値のチェックが必須。

初段管は左右のばらつきが一番酷かったですが、その後も左右のばらつきが、交差範囲とは言えない状態。

で、一段ずつ交換して見ると、十分交差範囲に入ります。

ヤハリ、全体的に真空管が劣化をしていたみたいです。

本当に、真空管を交換すると簡単に設計値に収まります。

今回の残留ノイズ。完全に真空管の所為の様ですね。

勿論、全ての真空管の交換が終わったら、発信機の信号を入れて、出力波形と左右の誤差の測定。
こんな時はECC82は助かります。ECC83と比べてばらつきが少ないのですね。

この辺は、NFを掛けちゃうと、簡単に修正出来ちゃうんですが・・。

勿論、残留ノイズはオシロでは測定できない位小さいので、ヘッドホンでの確認が必要です。

でも、この様にチョット手を掛けてやると、ドンドンと調子を上げてくれるプリアンプ。
可愛いモノですね・・。



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数日前から始めたプリアンプのオーバーホール。
ノイズが多いだけで、普通に音は出ていたので、取り敢えずヒーター回路のアースポイントを変えました。この変更はノイズが減るだけで真空管の動作点は変わりませんので、かまわずどんどん進めます。

さて、ケミコンの取り付けなのですが、ケミコンの耐圧を何ボルトにするかの確認です。
要は、ケミコンを取り付ける位置の電圧確認(これを怠るとケミコンがパンク)。

で、早速出ましたよ(笑)。
イコライザー初段。左右のプレート電圧が丸っ切り違う。
エーーー。僕のアンプは可成りオーバースペックで作っていますので、抵抗その他の影響の可能性は極少。

真空管を左右入れ替えたら逆に成った。
ハイ、真空管の経年変化です(音は出ていますけどね)。

そうなんですよ。音が出ていても病気に掛かっているアンプって結構多いのです。
完全に真空管が駄目に成って、オーバー電流。そう成ると他のパーツも痛めます。

正直、10年以上使っているアンプは健康診断をした方が、完全に逝っちゃってからよりも安価で治せます。
今回、引き上げて来たのは大正解ですね。

残りの真空管もしっかりと測定。
人間と同じで、定期的な健康診断をお勧めします。


余計なお節介ですが、オーナーご自信での真空管交換はお勧めしません。勿論、真空管交換後に動作点をチェック出来るスキルをお持ちの方ならOKです。
それが出来ないのでしたら、ご自信での交換は完全に自己責任です。
真空管は電球とは違います。


コーヒータイム後に初段管を左右共に新品へ交換。
ハハ、設計時の値をバッチリと示しました。
単に真空管の劣化で、その他のパーツは元気です。

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長期に使って頂いたプリアンプ。
先日、オーナーの所へお邪魔したら、残留ノイズが増えている。

此の残留ノイズ。ある日突然大きく成ったら気付きますが、ジワジワと増えて来るので、中々実感し辛いのです。

そんな訳でお預かりしました。
基本的には真空管の劣化です。
真空管を差し替えてお終い。とシナイのがピンキー流。勿論オーナーの方からも承諾を得ていますが・・。


こんな感じで作業台の上。

で・・・・・・。

赤矢印の9番ピン。
ECC82を12,6Vで点火する場合は、何も接続されないのが普通です。

此処へ黒い配線。

以前にアップしたネタですので、此処の愛読者ならハハ~~~~ン。
今回は真空管の交換と同時に、ヒーター回路のアースの変更。
1年ほど前に入手した、高性能ケミコンの導入。

こんなメニューです。



こんな感じで、チョイ古いアンプへ新しいノウハウを使います。
そうすると最新型と同じに成ってしまうので、新しいアンプが売れない・・(汗)。

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花火を上げてしまった40thアンプ。
僕の作るアンプですので、殆どの方が基本構成を想像されていると思います。

まず入力。
フォノ1系統(内臓MCトランスはオプション、入力端子はピンかレモを選べる)。
ライン2~3系統(入力端子はピン)。
REC出力は無し。
プリ出力、メイン入力も無し。
出力インピーダンスはご要望で決定(その後の変更も可能)。
スピーカー端子(現在考慮中)。

回路構成
フォノイコライザー  ECC82による3段増幅、CRイコライザー。
フラット段      出力管の入力感度が高いため、パワー初段と兼用。
出力段        EL84 三結シングル

電源トランス     特注カットコア
他のトランス     全てルンダール製
CR類         過去に使用して好結果の得られた高品質品。
シャシ        アルミ板からの削り出し。

こんなところが、現在決定しています。回路の作図は略頭の中に入っているので、シャシ図面が出来たら略完成(笑)。
カップリングコンデンサーは現在の物に不満は無いのですが、この辺のパーツの進化は凄いので、もう一度探してみたいですね。
良いコンデンサーが見つかれば、今お使いのアンプへフィードバック出来ますし・・。

先にやらないといけない仕事が有りますので、それが済んだら設計開始です。



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