先日、持ち込まれたパワーアンプ。10年以上ノントラブルで働いていました。持ち込まれた理由は片ch音が出ない。
こんなトラブルの原因は簡単に見つかります。一番嫌なのは『時々○○○なんです。』お客様は時々なのだから、完全には壊れていない。結果簡単に治ると思ってしまうらしい。其の逆でして、時々なんてアンプは僕が見ている間はとっても良い子でいる場合が多々。症状が出ないと原因を計り様が無い。其の症状が出るまでじっと我慢。でも出ないんですよね。
で、今回のアンプ。完全に出ないのだから原因解明には数分も有れば十分。
表から見てすぐに判った。片chのパワー管ヒーターが点いていない。球を抜いてヒーターの導通を測ったら導通なし。で、球を替えて修理完了、とやってしまったら極普通の修理。ピンキー君しつこい。この類いの真空管。ヒーターが切れるなんて滅多に無い。過去の経験から足の半田付け不良が圧倒的に多い。
足の先の半田を溶かし、軽く振って古い半田をおとす。その後に新しい半田をしっかりとつける。
思ったとおり、治っちゃいました。
ついでに、各部の動作点のチェック。とっても健康。
お客様は置いていかないとダメかと思って来たら、その場で治ったのでニコニコ。
真空管の足の半田不良。結構多いです。
今回の改造。作業そのものは、一昨日に完了したのですが、オーディオ装置を弄った場合、即断は危険。女の子と同じです(笑)。暫く付き合ってみないと、本当の所は判らない。
で、弄ったのは、アンプ内部の段間トランスの交換。仕様は略同じでコアサイズの違うものが二種類有った。一般には大きな物の方が喜ばれる傾向が有るので、小さい方は売れなかったのでしょうね。僕が気付いた時はカタログ落ち。
もし再生産するときは教えてね。と言ったのは数年前。僕のアンプは大きいコアのトランスを入れて製作。
先月、数量は少ないが再生産の連絡。勿論試したいので直ぐに発注。
今月上旬に入荷。
早速、大きなコアのトランスと交換。
出てきた音を聞いて、エッエーーー。丸っ切り違う。メーカーが同じ、コア材料も同じ。基本的な違いは、流せる直流電流の規格が違うだけ(と言っても5割増し)。
この差なら、片方に統一してしまうメーカーの気持ちは判るが、音の違いはどうしようもない。小型コアを聞いてしまうと、大型コアは間が抜けて聞こえる。ユッタリと落ち着いて鳴っている、と誉め言葉に置き換えることも出来るが・・。
大男総身に知恵が回りかね。と言うことわざが有るけど、大型コアはその様に聞こえてしまう。でも、大型コアを売り文句にしているトランスって多いですね。
で、弄ったのは、アンプ内部の段間トランスの交換。仕様は略同じでコアサイズの違うものが二種類有った。一般には大きな物の方が喜ばれる傾向が有るので、小さい方は売れなかったのでしょうね。僕が気付いた時はカタログ落ち。
もし再生産するときは教えてね。と言ったのは数年前。僕のアンプは大きいコアのトランスを入れて製作。
先月、数量は少ないが再生産の連絡。勿論試したいので直ぐに発注。
今月上旬に入荷。
早速、大きなコアのトランスと交換。
出てきた音を聞いて、エッエーーー。丸っ切り違う。メーカーが同じ、コア材料も同じ。基本的な違いは、流せる直流電流の規格が違うだけ(と言っても5割増し)。
この差なら、片方に統一してしまうメーカーの気持ちは判るが、音の違いはどうしようもない。小型コアを聞いてしまうと、大型コアは間が抜けて聞こえる。ユッタリと落ち着いて鳴っている、と誉め言葉に置き換えることも出来るが・・。
大男総身に知恵が回りかね。と言うことわざが有るけど、大型コアはその様に聞こえてしまう。でも、大型コアを売り文句にしているトランスって多いですね。