改造しながら写真を撮って、ブログを書くのって結構辛い。でも皆さんのカウントが励みです。m(__)m
で、上の写真。入力トランスです。
600Ωで受けて、約3倍に電圧を上げています。
2chのアンプですから、二次巻き線は2系統有り、各chに振り分けています。
何の変哲も無い回路です。
で、チョット悪戯をした写真。
何が変わっているか判りますか?
実は片方のchだけ逆相接続をしたのです。
アンプに詳しい方ならハ・ハ~~~~ン。
このアンプは入力は1系統ですが、アンプは2ch入っています。
独立電源でしたら問題は有りませんが、共通電源。2chに入ってくる信号は全く同じ。つまりパワー管に流れる電流変動も全く同じ。
と言う事はお互いに電流を欲しがるタイミングが全く同じ。
シングルアンプですから、プラス信号で電流が増え、マイナス信号で電流は減る。此れは電源にとって負担が大きいです。電源にはレギュレーションが有り、電流変動は少ない方が電源には楽。
じゃあ、片方を逆相で働かしたら・・・・・・・・・。
そうです。全く同じ信号で働いている二本の300B。1本を逆相で働かせれば電流変動はお互いに打ち消しあって理論上ゼロ。つまり電源は常に一定の電流を流せば済んでしまう。
アッタマイイーーー(笑)。
でも、自慢は出来ません。このネタ30年近く前にオーディオ界に有ったネタです。
あの当時はレコード全盛。
で、カートリッジの位相を片ch逆に接続し、スピーカーも片ch逆相に。モノラルアンプなら問題は無いのですが、ステレオアンプで1電源ですと、両chの電流は同じタイミングで増減します。(ステレオレコードと言っても、信号の殆どは同相)
此れを、当時働いていたオーディオショップで実験。見事に変わりました。
勿論逆相接続の勝利です。
音像がスピーカーから離れ、生き生きと鳴り出しました。
今迄、僕はモノラルアンプばかり使ってきましたので、このネタを忘れていました。このアンプなら其れが使えます。
さあ、音出しが益々楽しみに成ってきました。
注1)真空管のシングルアンプには使えますが、プッシュブルには効果が有りません。半導体アンプはプッシュブルですが±2電源ですので効果が有ります。
注2)トランスの2次側で位相を変える時は、周波数特性と位相のチェックが必要です。トランスの指示と逆方をアースに落とす訳ですので、トランスによっては周波数特性にピークやディップが出る場合が多々有ります。今回も勿論チェック。問題が有りませんので採用しました。
まあ、アンプを壊す様な事は有りませんので、自分のアンプにも効果が有るか試してみるのも手ですね。
この記事へのコメント
なるほど、これ効きそうですね~。
結果報告もよろしくお願いします。
結果報告もよろしくお願いします。
たった今2台目の改造が終わり、動作チェックも完了しました。
心配していた300Bのエミ減も無く、4本とも元気元気。
最初に掛けるレコードは何にしようかな?
心配していた300Bのエミ減も無く、4本とも元気元気。
最初に掛けるレコードは何にしようかな?
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