暫らくぶりにガラードの整備が入ってきました。整備と言っても僕の所にはガラードのパーツは有りません。
要は、僕のHPに書いて有る事の再現です。
HPに『ガラードの軸受けはオイルが漏れて入っていません。』なんて書いちゃったもんですから・・(笑)。
基本的に軸受けにはオイルが必要。其れが抜けてなくなってしまうと言うのですから、気に成って当然な事なんです(無関心の人が多過ぎますね)。
で、その辺をHPよりも更に詳しく書いてしまおう。なんて魂胆です。
ご存知、ガラード301の軸受けです。401も同じと思うのですが整備に持ち込まれるのは301だけでしたので401は判りません。
ガラードの止めネジはマイナスが主流。と言うかプラスネジは有ったかな?
インチネジですので駄目にしちゃうと大変です。簡単に入手出来ないんですから。
で・・・・・・・。
愛用のドライバー。ご存知PB。
歯先がテーパーに成っていないので、ネジへのダメージが少ないのです。
分解して直ぐの写真。
ペーパーウェスの上でバラしてもオイルのシミが少ないですね。
つまり、殆どオイルが入っていなかった。
上の写真から数分後。
違いが判りますか?
軸受けの位置が変わっていますよね。
数分放置したならば、軸受けの置いてあった位置には、大量のオイルのシミが出来る筈。
丸っ切り有りません。
つまり軸受けの中にオイルが殆ど入っていなかったのです。
其の犯人。
軸受けの底蓋。
たった2mmの厚みしか有りません。しかも2本のネジで止まっているだけ。
この蓋の中心部に回転系の全ての重量が掛かります。
この形ですから、真ん中が重量に負けてたわみます。
そう成ると、軸受け本体との間に隙間が出来て・・・・・・・・。
此れがオイルの漏れる原因です。
過去に結構な数の軸受けをばらしましたが、オイルの入っていた個体はゼロ。
間違いなく、設計ミスです。
で、軸受けの上にオイル注入口が有るので、皆さん其処から足していると思うのですが・・・・・。
絵の下手さはご勘弁を。
此れが軸受けの断面図です。
確かにオイル注入口は有るのですが、オイルの抜けた軸受けの中には空気が入ってます。注入口からオイルを入れても、空気の逃げる通路が確保されていません。
つまり、中の空気が邪魔をして、オイルは入り口でストップ。
すると、普通の人は入り口に溢れたので内部はオイルでいっぱいと考えちゃう(僕だってそう考えます)。
オイル注入口も役に立たないんですね。
で、僕のオイルの入れ方。
写真は有りません。両手がオイルまみれでカメラを操作できないんですね。
まず底蓋を外します。
軸受けを真っ直ぐに立てて持ちます(シャフトを下に落とさないように)。
シャフトを下にずらします。抜いちゃ駄目ですよ。
シャフトのテーパー部が上のスリーブの下端よりも若干下の位置まで。
そうすると、空気の逃げ口が出来るんですね。
其の状態を片手で維持。
もう一方の手で、オイル注入口にオイル注しでオイルを圧送します。
シャフトと軸受けの間からオイルが出るまで続けます。
上下のスリーブ間のオイル溜めの容量が結構有りますので、結構な量が入ります。
シャフトとスリーブの隙間は狭いので、下にオイルは出て来ません(シャフト、スリーブに異常が有ると漏れます)。
オイルが充分入ったら、下からシャフトを押し上げます。オイルがこぼれますがしかたが有りません。
その位置で、オイル注入口に蓋をします。
そのまま逆さに。
底のへこんだ部分に少量のオイルを入れます。スラスト受けが入りますので、其の分を調整して・・。
オイルを入れたら、スラスト受けを挿入。
オイルが若干溢れるくらいが適量。
溢れたオイルを拭き取り、更に底板と接する面を脱脂。
間に入るパッキンも脱脂。
パッキンの当たる、軸受け側と底板側に少量の液体パッキンを塗布。
この状態で底板の取り付け(勿論間にはパッキンを)。
液体パッキンの完全乾燥まで絶対に動かさない(さかさまの状態)。
なんてやっても、ノーマルの底板ではまた直ぐに漏れるので・・・・・・。
軽く追記です。
今回ガラードが俎上に上がりましたが、イギリス製の工業製品には非常に多い事なんです。
ヤハリ国民性なのですか。
電気的には賢いなーと言う設計が見られるのですが、機械的には・・・・・・?
スピーカーユニットしかり、バイク(笑)しかり・・、あ車もか。
要は、僕のHPに書いて有る事の再現です。
HPに『ガラードの軸受けはオイルが漏れて入っていません。』なんて書いちゃったもんですから・・(笑)。
基本的に軸受けにはオイルが必要。其れが抜けてなくなってしまうと言うのですから、気に成って当然な事なんです(無関心の人が多過ぎますね)。
で、その辺をHPよりも更に詳しく書いてしまおう。なんて魂胆です。
ご存知、ガラード301の軸受けです。401も同じと思うのですが整備に持ち込まれるのは301だけでしたので401は判りません。
ガラードの止めネジはマイナスが主流。と言うかプラスネジは有ったかな?
インチネジですので駄目にしちゃうと大変です。簡単に入手出来ないんですから。
で・・・・・・・。
愛用のドライバー。ご存知PB。
歯先がテーパーに成っていないので、ネジへのダメージが少ないのです。
分解して直ぐの写真。
ペーパーウェスの上でバラしてもオイルのシミが少ないですね。
つまり、殆どオイルが入っていなかった。
上の写真から数分後。
違いが判りますか?
軸受けの位置が変わっていますよね。
数分放置したならば、軸受けの置いてあった位置には、大量のオイルのシミが出来る筈。
丸っ切り有りません。
つまり軸受けの中にオイルが殆ど入っていなかったのです。
其の犯人。
軸受けの底蓋。
たった2mmの厚みしか有りません。しかも2本のネジで止まっているだけ。
この蓋の中心部に回転系の全ての重量が掛かります。
この形ですから、真ん中が重量に負けてたわみます。
そう成ると、軸受け本体との間に隙間が出来て・・・・・・・・。
此れがオイルの漏れる原因です。
過去に結構な数の軸受けをばらしましたが、オイルの入っていた個体はゼロ。
間違いなく、設計ミスです。
で、軸受けの上にオイル注入口が有るので、皆さん其処から足していると思うのですが・・・・・。
絵の下手さはご勘弁を。
此れが軸受けの断面図です。
確かにオイル注入口は有るのですが、オイルの抜けた軸受けの中には空気が入ってます。注入口からオイルを入れても、空気の逃げる通路が確保されていません。
つまり、中の空気が邪魔をして、オイルは入り口でストップ。
すると、普通の人は入り口に溢れたので内部はオイルでいっぱいと考えちゃう(僕だってそう考えます)。
オイル注入口も役に立たないんですね。
で、僕のオイルの入れ方。
写真は有りません。両手がオイルまみれでカメラを操作できないんですね。
まず底蓋を外します。
軸受けを真っ直ぐに立てて持ちます(シャフトを下に落とさないように)。
シャフトを下にずらします。抜いちゃ駄目ですよ。
シャフトのテーパー部が上のスリーブの下端よりも若干下の位置まで。
そうすると、空気の逃げ口が出来るんですね。
其の状態を片手で維持。
もう一方の手で、オイル注入口にオイル注しでオイルを圧送します。
シャフトと軸受けの間からオイルが出るまで続けます。
上下のスリーブ間のオイル溜めの容量が結構有りますので、結構な量が入ります。
シャフトとスリーブの隙間は狭いので、下にオイルは出て来ません(シャフト、スリーブに異常が有ると漏れます)。
オイルが充分入ったら、下からシャフトを押し上げます。オイルがこぼれますがしかたが有りません。
その位置で、オイル注入口に蓋をします。
そのまま逆さに。
底のへこんだ部分に少量のオイルを入れます。スラスト受けが入りますので、其の分を調整して・・。
オイルを入れたら、スラスト受けを挿入。
オイルが若干溢れるくらいが適量。
溢れたオイルを拭き取り、更に底板と接する面を脱脂。
間に入るパッキンも脱脂。
パッキンの当たる、軸受け側と底板側に少量の液体パッキンを塗布。
この状態で底板の取り付け(勿論間にはパッキンを)。
液体パッキンの完全乾燥まで絶対に動かさない(さかさまの状態)。
なんてやっても、ノーマルの底板ではまた直ぐに漏れるので・・・・・・。
軽く追記です。
今回ガラードが俎上に上がりましたが、イギリス製の工業製品には非常に多い事なんです。
ヤハリ国民性なのですか。
電気的には賢いなーと言う設計が見られるのですが、機械的には・・・・・・?
スピーカーユニットしかり、バイク(笑)しかり・・、あ車もか。
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