たった今、終わったソケット交換。
やってみると判るんですけど、かなり時間の掛かる作業です。
新しく作るほうがはるかに楽。
でも新しくなった姿を見ると苦労も吹っ飛びます。
真空管を挿して見ると、感触が丸っ切り違います。きついのですが、ガサガサ感が無いんですね。
ガサガサは錆が感じさせるのです。
20数年、しかも暖められたり冷やされたり。仕方ないですよね。
古いアンプを手に入れたら、最初にするのはケミコンの全交換とソケットの全交換。
昨年、伊藤喜多男氏のアンプのオーバーホールをした時もソケット交換とケミコン交換がメインでした。
この基本メンテもしないで、色々な真空管の鳴き比べは、僕に言わせると『10年早ーい。』(笑)。
改造の前に標準化をキッチリして、本来の音の確認。其れからのチューンが結局は近道なんです。
軽い追記。
半田も可也逝かれているアンプを沢山見ました。
鏝をあてると、綺麗に溶けないでグズグズに・・。
こんな場合は良質の半田を溶かしながら混ぜ込み、綺麗に吸い取ります。
その後、良質の半田をさらっと流す。
此れだけで音質はリフレッシュ。
古い米国のアンプの半田。粗悪なのが多く見られます。
あ、簡単な半田の劣化の見分け方。
半田表面に艶が無くねずみ色に変色していたらまずアウトです。
古いアンプを使うのには、クラシックカーを走らせるのと同じ努力が必要です。
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