数日前から始まったレコードの選別作業。ダンボールに5箱有り、玉石混合。
その中の1枚が写真のレコード。ウィントンケリーの作品。
僕は20年程前には彼に結構参っていた。と言っても全作品を買う程のコレクター趣味も持ち合わせていない。で、当時付き合っていた友人(ジャズにはめっぽう詳しい)の意見を聞きながら買っていた。
あるカタログでこのレコードを知り、彼に聞いたら『必要ないよ。』
当時、ジャズのレコードは、『ジャケットが良ければ中身も良い。』なんて言われていたので気に成った一枚だったんだけど・・・・。
昔の僕はこの様に他人の意見に従順な素直な人間だったのです(今もです、って言っても誰も信用しないか、汗)。
で、今回ダンボールの中に発見。
『フーン、懐かしいなー。聞いた事無いんだよね。』
ターンテーブルに乗せ針を降ろす。
ハ・ハ・ハ馬鹿だった。これを買わなかったなんて。とにかくお洒落。聞いていると体が自然に動いてくる。
馬には乗って見よ、人には沿うて見よ、ついでにレコードは聞いて見よ。
聞きもしないで人の意見で行動するなんてホント恥ずかしい。
じゃあ、人の処で聞けば良いのかと言うとまたこれが問題。
また違った友人。彼もジャズファン。彼の家に行くと良くビルエヴァンスを聞かされた。でも僕には理解不能。当時の僕の口癖『僕にはエヴァンスは判らない。』
かと言ってかなり有名なピアニスト。自分の装置で聞いたらどうなのかな?
Sunday at the Village Vanguardを買ってみた。
仕事中(アンプの製作中)にBGMに鳴らしていた。別に何の違和感も無く普通に流れている。で、ベースに驚いた。半田ごての手が止まってしまった。『このベーシスト、誰だ。』僕は滅多にライナーノーツは見ない。特に聞く前になんか読んだら最悪。解説者気取りの訳の判らない説明を読んでは、変な先入観が入ってしまう。
スコットラファロ。初めて聞く名前。ライナーノートをこの時は本当に真剣に読んだ。
ビルとの競演は4枚。彼は交通事故で死亡。
これは4枚とも買わないと成らない。すぐに残り3枚を注文。
全て名盤。何で、今まで聞かなかった。
そんな折、いつもビルを聞かせてくれた友人が来店。
丁度、Waltz for Debby が鳴っていた(先のSunday at the Village Vanguard と同じ日の演奏)。
『アレッ、ピンキーさんはエヴァンスを聞かないんじゃ?』
僕は口の奥で出掛かった言葉を呑み込んだ。『お前の装置では、ビルの凄さが理解出来なかった。スコットラファロも・・・・・。』
これも凄い。
今回のレコードの中にモダンアート(アートペッパー)が入っていた。昔は持っていたが、売ってしまったレコード。
何となく懐かしく掛けたが、ペッパーは僕の好みではない。
食器を洗いながら聞いていると、ピアノの音が気に成った。誰だいコレ?
ライナーノート、フリーマン。凄い。
でもペッパーとじゃ・・・。
そうしたらこのレコードを発見。(白状しちゃうとコレもジャケットで引かれた、僕好み。ハ・ハ・ハ)ピアノが2台にドラムスだけ。
ピアノの競演がなんとアンドレ・プレヴィン。コレじゃ期待するなと言うのがムリ。
期待以上。ドラムのシェリーマンがピアノに引かれていつも以上の演奏。
こんな演奏家、今の世の中にいるのかなー・・・。
この記事へのコメント
うらやましい選別作業ですね。
ウイントン・ケリーのアルバム、私もデザインが好きで欲しいと思ってましたがなぜか手に入れることなかったです。
ピンキーさんはアートペッパーはお好きでなかったんですね。
私はモダンアート好きですよ(笑)
選別が終わったら、残りのレコードを放出されると思いますので、ぜひお声をかけてください。(ね)大事にしますので。
ウイントン・ケリーのアルバム、私もデザインが好きで欲しいと思ってましたがなぜか手に入れることなかったです。
ピンキーさんはアートペッパーはお好きでなかったんですね。
私はモダンアート好きですよ(笑)
選別が終わったら、残りのレコードを放出されると思いますので、ぜひお声をかけてください。(ね)大事にしますので。
終わりましたら、声を掛けます。
でも、大分先になりそうで・・・・・(汗)。
でも、大分先になりそうで・・・・・(汗)。
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