平成19年4月18日開店。店主の日々の日記です。
力仕事(重い部品が多い)のシャシ組み立てと部品の取り付けが終り、配線開始です。

勿論、何時もの通りに実体図を書いてます。



この実体図。秘訣は1/1スケールで書く事。

現物と同じですから、細かなパーツをあてがって、実際の配置が理解出来ます。

と言うか、この実体図を描きながらシャシの設計が有るんですね。

シャシの部品配置は上から見ただけでは絶対に駄目で、シャシ内部の部品配置も同時に考えます。

其れをしないでシャシの穴あけをしちゃうと、配線に入ってからアチャーと言う目に遭います(過去に散々、汗)。

特にラグの配置でその人の腕が判ります。
ラグの配置は単に配線のし易さや見てくれだけでなく、将来の修理のし易さにも凄く係わるのですね。

で、僕は真空管ソケットの足にはじかに抵抗やコンデンサーを付けません。

小物パーツは全てラグ上に配置。見てくれも良いですし、修理のし易さは抜群(別に故障が多い訳じゃないですよ、笑)。

僕のアンプは、新しいノウハウが見つかった時に改造で戻ってくるのが多いので、パーツの外し易さって大事なのです。苦労するのは僕ですから・・・・・・・。

もう此処まで来ると、頭で考える事は殆ど無く、パートのおばさんの様な作業が続きます。
実体図どおりに配線をして、パーツを取り付けるだけです。

さあ、もう少し・・。




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【2013/09/07 (土) 15:34】 | パワーアンプ
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ようやく
Y's man
先日アップされたバッファアンプの内部写真を見て、この実体配置図の意味にようやく気が付きました。

それまで何度もピンキーさんアンプの内部写真はアップされていましたし見てもいたのですが、先日の内部写真を見た時に初めて、ああ、これは整備や改造がしやすそうだな、と。

「部品」配置は当然考えられているのでしょうが、配線も重要な「部品」として十分な居場所を与えられているのだと思いました。

非常に見やすく、手を入れやすそうです。

これはたしかに、実体図を書かないと無理なレイアウトだな、そう思いました。


ところで先日のバッファーアンプ、「バッファー」アンプの記事だと解っているのに、あまりの物量にパワーアンプのつもりで写真を見ていました(笑)
たった数本の真空管に対して、なんなんですかあのトランス類の大きさと数は!
真空管アンプじゃなくトランスアンプのほうが言葉として正しいのではないかと思ってしまう物量です。

ちょっと前に地元の店で見かけた中華「バッファーアンプ」なんて、手の平サイズの可愛らしい大きさでした。
巷で非常に評判の良い中華メーカーの商品で、仮にメーカー名を「夜勤」とでもしておきますが、ペラッペラの薄い鉄板シャシーが搭載部品の重さで歪んで、そのせいで真空管がまっすぐ立っていないというシロモノでした。
でも音は良いのでしょう、きっと。

シャシーについて、ピンキーさんがその重要性を何度も強調していらっしゃるとおり、まったく同じアンプを中身だけ頑強なシャシーに移し替えるだけでグレードアップになるのですが、それを経験した人は今のオーディオ人口の中でも、消費税にも満たない割合なんでしょうね。
消費税は来年4月から税率アップしますがシャシーの重要性を解っている人の割合は更に減っていくことでしょう。

カートリッジで、かつてデンオンDL-103の中身をアルミ削り出しハウジングに収めた製品が存在しました。
ZU DL-103、国内では絶版ですが海外ではまだ現行商品かも?。

いろいろ伝説的な尾ひれが付いている103、分解した私にしたら、音は別にして、1万円程度の値段で売るためにコストダウンしまくったSPUという評価です。

その作りの安さが一番に現れているのがぺらっぺらのプラスチックケースで、どうやってもしっかりとした固定など出来ない設計。

これをアルミ削り出しケースに替えるのはなかなか筋の通った製品でしたが、「中身が同じ」なのに本家103の3倍近い「オーディオ価格(どんなものでも「オーディオ用」と銘打てば値段は3倍以上になるし、そうでなくてはオーディオマニアが買わない)」では売れなかったんでしょうね。

音については知りませんが、正しいことをしているのですから正しい結果が得られるはず、ただし値段の正しさが疑問なので、ほぼ同じ値段のSPU丸針の方がヨークの強度などより正しく、私なら、迷わずSPUを買います。


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ようやく
先日アップされたバッファアンプの内部写真を見て、この実体配置図の意味にようやく気が付きました。

それまで何度もピンキーさんアンプの内部写真はアップされていましたし見てもいたのですが、先日の内部写真を見た時に初めて、ああ、これは整備や改造がしやすそうだな、と。

「部品」配置は当然考えられているのでしょうが、配線も重要な「部品」として十分な居場所を与えられているのだと思いました。

非常に見やすく、手を入れやすそうです。

これはたしかに、実体図を書かないと無理なレイアウトだな、そう思いました。


ところで先日のバッファーアンプ、「バッファー」アンプの記事だと解っているのに、あまりの物量にパワーアンプのつもりで写真を見ていました(笑)
たった数本の真空管に対して、なんなんですかあのトランス類の大きさと数は!
真空管アンプじゃなくトランスアンプのほうが言葉として正しいのではないかと思ってしまう物量です。

ちょっと前に地元の店で見かけた中華「バッファーアンプ」なんて、手の平サイズの可愛らしい大きさでした。
巷で非常に評判の良い中華メーカーの商品で、仮にメーカー名を「夜勤」とでもしておきますが、ペラッペラの薄い鉄板シャシーが搭載部品の重さで歪んで、そのせいで真空管がまっすぐ立っていないというシロモノでした。
でも音は良いのでしょう、きっと。

シャシーについて、ピンキーさんがその重要性を何度も強調していらっしゃるとおり、まったく同じアンプを中身だけ頑強なシャシーに移し替えるだけでグレードアップになるのですが、それを経験した人は今のオーディオ人口の中でも、消費税にも満たない割合なんでしょうね。
消費税は来年4月から税率アップしますがシャシーの重要性を解っている人の割合は更に減っていくことでしょう。

カートリッジで、かつてデンオンDL-103の中身をアルミ削り出しハウジングに収めた製品が存在しました。
ZU DL-103、国内では絶版ですが海外ではまだ現行商品かも?。

いろいろ伝説的な尾ひれが付いている103、分解した私にしたら、音は別にして、1万円程度の値段で売るためにコストダウンしまくったSPUという評価です。

その作りの安さが一番に現れているのがぺらっぺらのプラスチックケースで、どうやってもしっかりとした固定など出来ない設計。

これをアルミ削り出しケースに替えるのはなかなか筋の通った製品でしたが、「中身が同じ」なのに本家103の3倍近い「オーディオ価格(どんなものでも「オーディオ用」と銘打てば値段は3倍以上になるし、そうでなくてはオーディオマニアが買わない)」では売れなかったんでしょうね。

音については知りませんが、正しいことをしているのですから正しい結果が得られるはず、ただし値段の正しさが疑問なので、ほぼ同じ値段のSPU丸針の方がヨークの強度などより正しく、私なら、迷わずSPUを買います。
2013/09/07(土) 20:42 |   | Y's man #8d3eb36652[編集]
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