回路図です。威張れる回路図では有りません。本当に基本回路。でもこれでもっと凝った回路のアンプに負けないのですから、オーディオは面白いです。
こんな回路ですから、組みミスも無いですし、故障した時も原因を見つけるのはとても簡単です。
パーツの数が少ないですので、少々高価なパーツも迷わずに使えます。もっともうたい文句も凄く価格も高くても良いパーツと言えないのがナントモハヤ・・・・。
電源はチョークインプット(注1)ですので、B巻き線は500Vです。チョークインプットでリップルフィルターを作りますと、整流後の電圧はB巻き線の略80%の電圧が出ます。今回は略400Vです。
コンデンサーインプット(注2)の場合は理論上は1.4倍ですが、実際には1.2倍程度になる場合が多いです。この辺は整流管を使うのか、シリコン整流かでも変わりますし、インプットのコンデンサー容量でかなりの変化が有ります。
初段管のプレート電圧が異様に低いですが間違いでは有りません。僕のアンプの特徴です。
理由は企業秘密(笑)。最もこの辺は出来上がってからの若干の調整は行います。とりあえずCR結合で作りますが、発注して有るトランスが入荷したらトランスドライブ、左右逆相動作に組み替えます。
注1)整流器(ダイオード、整流管)の後にチョークが直接入り、その後にコンデンサーが入ります。その為リップルフィルターとしてはコンデンサーインプットよりも劣る為、その後にもリップルフィルターを必要とします。長所は何と言ってもレギュレーションの優れている点。今回の電源トランスにレギュレーションの良いカットコアを使っていますので、その特徴を生かす為のチョークインプットの採用です。
再生音の違いは、是非実験してみて下さい。
注2)整流器(ダイオード、整流管)のすぐ後にコンデンサーが入りその後にチョークへ入る回路。一般のメーカー製のアンプは皆この方式です。リップルフィルターとしては良い働きですが、電源のレギュレーションはチョークインプットに適いません。整流器直後のコンデンサー容量で出力電圧が変わってきます。整流器に直熱真空管を使った場合はこのコンデンサー容量に上限が決まっていますので注意が必要です。
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック