平成19年4月18日開店。店主の日々の日記です。
EL 34 その14  ブロング

今回のアンプの出力管は6CA7(ヨーロッパ名EL34)。
この時代でも、入手の簡単なパワー管です。

珍しい○△□の名球(迷球)を採用。このチャンスを逃すと二度と手に入れるのは難しいでしょう。
なんて言った方が商売としては楽。
でも、後の修理はどうします?
珍しい真空管を使いたがるコレクター趣味は有りませんので、いたって手に入りやすいEL34の採用です。

この真空管、カソードと第三グリッドは別々の足で出ています。
三結の場合は其々を繋ぐのですが、その足が1番と8番の足。
隣通しの足です。
一般には隣通しですから、簡単にまっすぐに接続。
で、これが拙い。
真空管ソケットの金属端子部分(ブロング)。
皆グラグラ。(中には勘違いをしてシッカリとしてしまった高級ソケットも売っていますが)
ナゼこんなに皆グラグラなのでしょう?
答えは簡単。
真空管の足。そんなに高精度の位置で立ってると思います?
かなりいい加減。特にMT管などは見て判るとおりです。
で、その足に馴染ませる為に、わざとグラグラに成っているのです。
ですから、隣通しのブロングをキッチリ繋いでしまうと、接触不良の原因に・・。
其れを防ぐ為には、足への配線は軟らかい配線をゆったりと這わすのが原則。
今回はエナメル線で剛性が高いですから、U字にまげて動く様にしたのです。

詳しくは http://hayashilab.syuriken.jp/au300b31.htm で。



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【2008/02/16 (土) 14:55】 | アンプ一般
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単線エナメル線?
kunitan
配線ストレスの点からはより柔らかい撚り線の方がメリットがあるのですが、
単線配線は音のよさからの選択ですか?

これとはちょっと違いますが、ご存知の伊藤喜多男さんのウエスタン配線と呼ばれる余裕をもった配線が思い出されますね。これはストレス予防と部品交換時の利便性が主ですけれど。


知らなかったです・
青ちゃん(mini4312)
皆グラグラで安物かと思ってましたが、そういう理由があったんですね。
アースの取りかたも含め、配線を再チェックしてみたいと思います。


無題
ピンキー
kunitanさん。
エナメル線の採用は音の点からです。それ以前はベルデンを使っていました。
喜多男氏とは結構親交が有りましたので、色々伺っています。勿論雑誌には書かれていない事を(笑)。本当の事は1割も書いていなかったような・・・・・・・(汗)。
最短距離配線は僕もやっていません。
あの辺のアンプを喜多男氏はサーカスアンプって言っていましたね。

青ちゃんさん。
えー、この辺って雑誌にも書いていないでしょ。書いている人たちも判っているかどうか?(笑)
この辺の配線を見つけると、喜多さん笑ってましたね。そのうち壊れるって。


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コメント
この記事へのコメント
単線エナメル線?
配線ストレスの点からはより柔らかい撚り線の方がメリットがあるのですが、
単線配線は音のよさからの選択ですか?

これとはちょっと違いますが、ご存知の伊藤喜多男さんのウエスタン配線と呼ばれる余裕をもった配線が思い出されますね。これはストレス予防と部品交換時の利便性が主ですけれど。
2008/02/16(土) 15:45 |   | kunitan #2a9ff455d8[編集]
[管理者用 返信]

知らなかったです・
皆グラグラで安物かと思ってましたが、そういう理由があったんですね。
アースの取りかたも含め、配線を再チェックしてみたいと思います。
2008/02/16(土) 15:58 |   | 青ちゃん(mini4312) #28836a6868[編集]
[管理者用 返信]

無題
kunitanさん。
エナメル線の採用は音の点からです。それ以前はベルデンを使っていました。
喜多男氏とは結構親交が有りましたので、色々伺っています。勿論雑誌には書かれていない事を(笑)。本当の事は1割も書いていなかったような・・・・・・・(汗)。
最短距離配線は僕もやっていません。
あの辺のアンプを喜多男氏はサーカスアンプって言っていましたね。

青ちゃんさん。
えー、この辺って雑誌にも書いていないでしょ。書いている人たちも判っているかどうか?(笑)
この辺の配線を見つけると、喜多さん笑ってましたね。そのうち壊れるって。
2008/02/16(土) 16:13 |   | ピンキー #99be667ee8[編集]
[管理者用 返信]

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