穴あけの終わったバッフル板は、塗装に入ります。
此処ですぐにガン吹きを始めると、とんでもない時間を掛けても、綺麗な塗装面を得る事は不可能。
何でかと言いますと、兎に角板が塗料を吸ってしまうのです。
そりゃ、とんでもない回数を塗れば吸収できなくなるでしょうが、10回では足りないでしょうね。
其処で、目止め。
木材の細かな穴を塞ぐのです。
一般には砥の粉を使いますが、砥の粉は水溶性。
此処が問題。集成材は水にとても弱いのです。
以前有る有名なメーカーからウッドホーンの組み立てキットが発売に成りました。
完成品の半値以下。
当事2440を持っていた僕は、2吋用の組み立てキットを購入。
説明書には打ち水をし、表面が荒れるので、ペーパー掛け。
其れを何度も繰り返し、表面が滑らかになったら塗装と書いて有りましたが、チョット変。
メーカー説明書を鵜呑みにすると結構怖い目に会います(笑)。
正しい方法は最初から塗料で目止めをしてしまうのです。
ガン吹きの薄い塗料ではまず無理。
最初は塗料の原液に、少々の溶剤を足し、刷毛で伸びる程度の粘度に調整。
その濃い塗料を刷毛塗りして、目止めをするのです。
写真は、其処まで終わった状態。
で、此処からが問題。
塗料と言うのは面白いもので、完全乾燥後(硬化後)は溶剤に溶けませんが、生乾きの状態では溶剤に溶けてしまうのです。
つまり完全乾燥後にガン吹きをしないと、また染み込んでしまいます。
塗装は根気です。
この状態で一週間。じっと我慢の子をするしかないのです。
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