予想以上の枚数が売れてしまったフルベンの第九。
先日おなじみさんが来店。
このレコードを聴きたいと言う。

この方のレコードの知識は半端ではない。只フルベンの様な演奏はあまり好みではなく、室内楽が好み。
勿論このレコードの情報は知っていたが、買うまでにはいたらなかった。

数日前に、馴染みのレコード屋さんで、このレコードの試聴はしたらしい。
でも、この様なレコードは、普通の装置（マランツ、マッキン級を指します）では本来の演奏は聞こえない。

この方も、フーーンのレベルで終わったみたい。
でも、僕のところで聞いてみないと判らないと思い、聴き直し。

実は、此処のところの忙しさにかまけて、僕の買ったレコードも未開封状態。
早速、封を切りターンテーブルの上へ。

第３楽章を聞きたいというので、針を下ろす。
先日の試聴では聞いていない楽章。

演奏が始まる。聴衆の咳ばらいが妙に生々しい。
凄い演奏。
３楽章だけで終われずに、４楽章へ。
最後まで聞き、二人はぐったりと疲れた。
それだけ凄い演奏だった。

ピ『体調の良い時にしか聞けませんね。』

普段、この類の演奏はあまり聞かない方なのに、レコードをお買い上げ。

まあ、此処まではよく有る話。
問題はこの後。

僕は、一人っきりでアンプの製作。
電話が鳴る。手が離せる状態だったので、電話に出る。先ほどのお客様。
『あのレコードの演奏は凄いよ。店でのりチャードアレンも凄かったが、家のオイロダインで聞いたら、リチャードアレンは箱庭だね。』

悔しいーーーーーーーーーーーーー。

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