配線が全て終り、最終調整です。
先に作った3台は、段間接続がCR結合に成っています。
今回はトランス結合。
トランスのDCRは負荷抵抗と較べると1/10以下。
前のアンプと同じ定数で組んでしまうと、初段管のプレート電圧が高過ぎてしまいます。
また、トランスの関係上、初段管に流す電流値も若干少なくするようです。
電卓1つで計算も出来ますが、実際に組むと、計算値と違うのが普通です。
この辺のさじ加減が出来る様になると、ベテランと言えるのかも?
知っているトランスに知っている真空管。この辺のさじ加減は一発でOK。
抵抗の交換は必要有りませんでした。
で、一番大切な調整。
段間トランスの二次側に入れるターミネーター抵抗値の調整です。
この辺は、種々雑多の意見が飛び回っていますが、僕の調整法です。
この抵抗値は、単に入れるか入れないかのレベルで論じる所では有りません。
前段の出力インピーダンスが、トランスに最適の場合は入れる必要は有りません。
出力インピーダンスが高過ぎますと、高域特性が衰えます。
低過ぎますとその逆で高域にピークが現れます。
サインウェーブをスイープして行き、高域特性を調べます。
今回は40kHzまで、フラット。その後はなだらかに減衰して行きました。ターミネーター抵抗は取り付けなくてOKです。
20kHz以上にピークが出た場合は、なだらかな肩特性に成る抵抗値を選んで取り付けます。
初体験のトランスの時は、試聴での決定も大切です。
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