注文を受けました、アイドラーのゴムの張り替え。今回のは、ゴム屋さんもかなり苦労した様子。かなり以前のターンテーブルでアイドラーとベルトを併用しているメカニズムです。アイドラーのゴムの張り替えは、まずゴムを焼きつけ、その焼きつけたゴムを研磨機で真円に仕上げます。焼きつけの時にそれなりの温度に上がります。結果表面に焼け跡が出来てしまい、更に研磨の時チャックに咥えるので、咥え痕が付いてしまいます。一般には精度に問題の起きない所を咥えての加工なのですが、今回のアイドラーにはその咥え代が殆ど有りません。基本的にゴム屋さんの職人はオーディオには詳しくありません。結果重要な所に咥え痕が残ったり焼け跡の位置が悪く精度が悪くなったり・・。
結局、仕事の内容を理解してもらうのが一番大変なのです。
何とか理解をしてもらい、かなりメンドウな加工をしてもらいました。まだ、この様な職人さんがいる間はレコードを楽しめます。
この記事へのコメント
まだこの職人さんは、仕事をしているのでしようか。
もし現役なら、ぜひご紹介ください。
もし現役なら、ぜひご紹介ください。
残念ながら2007年末に、設備を全て撤去してしまいました。
私の知る限りでは、現在アイドラーの再生できる工場は見当たりません。
私の知る限りでは、現在アイドラーの再生できる工場は見当たりません。
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