平成19年4月18日開店。店主の日々の日記です。
先のアップをしたら、昔の事を思い出しました。
酔っぱらいの戯言として付き合って下さい。

もう、40年以上前の話です。
当時は中堅オーディオショップの店長さん(笑)。
イヤ、今考えてみても店長って僕には似合わない。

20代後半の事です。
パイオニアから新製品の発表会の連絡が来ました。パイオニアと言ってもエクスクルーシヴの新製品ですので、其れなりの販売店だけへの発表会です。

会場は品川の超有名なホテルの一室(当時、オーディオメーカー各社の発表会はホテルが普通でした)。

其処で発表されたのは、エクスクルーシヴとしては初めてのスピーカーシステム(のちのTADです)。
壇上に乗せられたのは、JBLの4333にそっくりな3ウェイスピーカーシステム。ミッドのショートホーンがウッドでした。
で、よせば良いのにJBLの4343も壇上に・・・・・。

数曲をJBLと鳴き比べる余興です。

視聴が終わって、開発担当責任者が出て来ました。
其処で行われたのは、販売店との質疑応答。

殆ど全てが技術的な質問ばかりで、クロス周波数は?振動版の材質は?・・・・。そんな質問ばかりが続いたのですね(オーディオバカ)。
その間、開発者はニコニコと応えていました

質問が無くなったので、僕が手を上げました(若造が生意気に・・)。
その時聞いた曲は、ラテンギターのソロと、ジャズヴォーカル。
ジャズヴォーカリストは女性(日本人)で、その頃はオーディオ雑誌で良く取り上げられていた方で、クラブ歌手ではなくステージ歌手です。おおっと、もう一つあった、有名なジャズバンド(♯&♭)。

技術的な質問の時にはニコニコしていた開発者。
僕の質問『ラテンギターが流しのギターに聞こえるし、ステージ歌手とステージバンドが場末のクラブで歌って(演奏して)いる様に聞こえるのですが?』

この瞬間、開発者の顔色が・・・・・・・。
まあ、適当にごまかされました(笑)。

僕のJBL嫌いは、馴染みの友人の間では有名(と言って使わなかった訳じゃ無いですよ。当時のツィーターは4種類すべて買いましたし2440も買いましたから)。
その僕が、この視聴会では『JBLって良いなー・・。』ってつくづく感じたのです。

パイオニアが消えたので書けたんですけどね。




要は、音決めした人の日常が出てしまったと思っています。仕事帰りに、場末のクラブでジャズを聴き、流しのギターを楽しんでいる。
彼にとってはそれが体に染み込んでいるので、音決めの基準に成ってしまったと・・・・。

僕がマクソニックを手放したのも同じです。外人の声が英語の達者な日本人の声に聞こえたのですね。コアキシャルはきちんと外人の声に聞こえました。

そう言えば、当時中野サンプラザはマクソニックを導入したと聞いています。日本人の声には日本製のスピーカーが合ったと言う理由と・・・・・・。

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