ヤット、ギヤボックスにオイルを注入できました。
エッ、組んでからではないの?
そう、確かにこの状態でオイルを注入してしまうと、この後の組み立てはとてもやり辛い。
でも、これは有る意味試作機2号。
最初の試作機は、兎に角ギヤで減速、その後糸ドライブと言う、プロセスが正しいか、また巧く動作するかの確認の為の試作機です。
確かに、再生音は狙った通りのグレードアップ。
で、其の侭で作ればOKと言うほど物作りは甘くない。
長時間使っていると、色々な問題が露呈。
一番の問題は、オイルの排出がやり難い。ウォームギヤはオイルの傷みが激しいとは聞いていましたが、これ程とは・・。
オイル交換は結構頻繁に必要。
そう成ると、オイル交換が容易く出来る様に、構造変更です。
更に問題。液体パッキンがアクリルから剥がれない。
液体パッキンの性質に、剥がれ易い。と言う項目が有ります。
これはメンテの時に重要な項目。くっついた侭ですと、次の組み立てが出来ません。
メンテが一切要らないと言うなら、OKですがそうは行きません。
アルミからは綺麗に剥がれるのですが、アクリルには完全に溶着状態。
一度メンテで剥がし、もう一度液体パッキンを使うと、オイル漏れが発生しました。
メンテの度に、アクリル板交換では、コストが掛かってしまいます。
新しく、ゴムパッキンを使う事にしました。それもソルボセイン。耐油で振動を抑える好材料です。
ゴムを使ったもう一つの理由。
アクリルのネジ穴にクラックが入ってしまうのです。
数枚駄目にしました。強度の高いアルミブロックへの直接の取り付けは難しい様です。
まあ、内部の寸法変更は可也のもの。特に軸受けメタルを圧入する下穴寸法は1/100での調整が必要でした。
出来上がった物を見ただけでは判らない、製作者の苦労です。
で、最初の問題。なんでこの状態でオイルを入れたか?
オイル漏れの確認です。
この侭一昼夜放置。にじみが無ければ成功です。
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