1週間ほど前に40年近く使われたアンプの修理をしました。有名どころのKITのアンプで、作ったのは若かりし頃の僕。
此のアンプは20台以上作ったと思います。
写真は今回は有りません。載せちゃうとメーカーが判ってしまいますからね。
修理の内容はVRのガリ。その他も使用時間が時間ですからジックリとチェックをします。
アンプの構成は12AX7を2段で使うフォノイコライザー。
フラット段は12AU7の片ユニットで増幅、直結でもう片方のユニットへ繋ぎカソフォロ出力と言う極普通の回路です。
この極普通と言うのが大事、変に凝った回路なんかで作ったら40年近く動作をさせるのはまず無理。
VRも『良く持ったねー』と言うのが僕の本音。
当時のVRと同じ物は入手不可能。電気的に同じ物を探して、少々の手直しで交換します。
この様な時にプリント基板を使っていないのは助かります。基盤だったら修理不能の恐れ大。
無事に交換が終わり動作チェック。
この時に重要なのは、VRがガリを起こしたと言う事は、フラット段の初段管のグリットが宙に浮いたと言う事です。フラット段の12AU7は無条件交換。
24時間の通電テスト後に各真空管の動作点のチェック。この時に通電初期との差が大きかったら(10%以上)再修理です。
今回は5%以内に収まりました。まあ10%と言うのは結構甘い基準ですが・・。古いアンプの場合の基準で新しいアンプは5%以内でやってます。
今回のアンプ、抵抗器にA&Bを使っていますので厳しいのです。
真空管の動作にOKが出ましたので、信号を入れての波形チェック。此れをしないで聴感テストだけで判断する人を僕は信用しません。
通常、VRは全開でテストをします。此れも正常。
で、意地悪テスト。
VRを半開での周波数テスト。ちなみにVRは250kΩ。僕製のアンプは100kΩですので今回のアンプの方がかなり不利。
えーーー、低い周波数からスイープして行きますと、2KHzから出力レベルが下がりだします。しかも左右が非対称(10KHzなんて酷い下がり方)。
此処でピーンと来た方は凄い。
そうです、VRとフラット段間のシールド線の悪さです。
左右非対称なのはシールド線の長さが左右で違う。
つまりVRとフラット段の部品配置が拙い(此れが出来ている市販アンプを知りませんが・・)。
今日の結論。VRの出力側にシールド線を使ってはいけません。其れの出来る部品配置を最優先させてパネルのツマミの位置は次の優先課題です。
高域のレベルが下がると言う事は、倍音成分が出ません。つまり楽器のニュアンスが出難いアンプなのです。
此のアンプは20台以上作ったと思います。
写真は今回は有りません。載せちゃうとメーカーが判ってしまいますからね。
修理の内容はVRのガリ。その他も使用時間が時間ですからジックリとチェックをします。
アンプの構成は12AX7を2段で使うフォノイコライザー。
フラット段は12AU7の片ユニットで増幅、直結でもう片方のユニットへ繋ぎカソフォロ出力と言う極普通の回路です。
この極普通と言うのが大事、変に凝った回路なんかで作ったら40年近く動作をさせるのはまず無理。
VRも『良く持ったねー』と言うのが僕の本音。
当時のVRと同じ物は入手不可能。電気的に同じ物を探して、少々の手直しで交換します。
この様な時にプリント基板を使っていないのは助かります。基盤だったら修理不能の恐れ大。
無事に交換が終わり動作チェック。
この時に重要なのは、VRがガリを起こしたと言う事は、フラット段の初段管のグリットが宙に浮いたと言う事です。フラット段の12AU7は無条件交換。
24時間の通電テスト後に各真空管の動作点のチェック。この時に通電初期との差が大きかったら(10%以上)再修理です。
今回は5%以内に収まりました。まあ10%と言うのは結構甘い基準ですが・・。古いアンプの場合の基準で新しいアンプは5%以内でやってます。
今回のアンプ、抵抗器にA&Bを使っていますので厳しいのです。
真空管の動作にOKが出ましたので、信号を入れての波形チェック。此れをしないで聴感テストだけで判断する人を僕は信用しません。
通常、VRは全開でテストをします。此れも正常。
で、意地悪テスト。
VRを半開での周波数テスト。ちなみにVRは250kΩ。僕製のアンプは100kΩですので今回のアンプの方がかなり不利。
えーーー、低い周波数からスイープして行きますと、2KHzから出力レベルが下がりだします。しかも左右が非対称(10KHzなんて酷い下がり方)。
此処でピーンと来た方は凄い。
そうです、VRとフラット段間のシールド線の悪さです。
左右非対称なのはシールド線の長さが左右で違う。
つまりVRとフラット段の部品配置が拙い(此れが出来ている市販アンプを知りませんが・・)。
今日の結論。VRの出力側にシールド線を使ってはいけません。其れの出来る部品配置を最優先させてパネルのツマミの位置は次の優先課題です。
高域のレベルが下がると言う事は、倍音成分が出ません。つまり楽器のニュアンスが出難いアンプなのです。
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無題
Kori_Takashi めちゃ懐かしい
40年前,ピンキーさんの店でキットを買って作りました
当時NFの音の悪さを認識した頃で回路はCR型に変更,カソフォロもなくして作りました
後にVRを100k2連に変更して空きスペースにSP盤用の切替SWを設置しました
何回か整備をしていますが今も現役で稼働しています
基盤じゃないのでやろうと思えば修理や整備がすぐできるのはいいですね
ソケットと入出力端子は交換したいな
無題
ピンキー もうどこのアンプか判っちゃいましたね(笑)。
今回、出力端子も接触不良気味でしたので交換しました。
純正の端子がリベット止めで、そのリベットが真鍮製で硬い(苦労)。
まあ、今回のオーナーの方はそんなに機械に拘っていない方なので、少しでも安くと言う事でして・・・・。
で、X7の受けに100kΩで平気でしたか?
Kori_Takashi めちゃ懐かしい
40年前,ピンキーさんの店でキットを買って作りました
当時NFの音の悪さを認識した頃で回路はCR型に変更,カソフォロもなくして作りました
後にVRを100k2連に変更して空きスペースにSP盤用の切替SWを設置しました
何回か整備をしていますが今も現役で稼働しています
基盤じゃないのでやろうと思えば修理や整備がすぐできるのはいいですね
ソケットと入出力端子は交換したいな
無題
ピンキー もうどこのアンプか判っちゃいましたね(笑)。
今回、出力端子も接触不良気味でしたので交換しました。
純正の端子がリベット止めで、そのリベットが真鍮製で硬い(苦労)。
まあ、今回のオーナーの方はそんなに機械に拘っていない方なので、少しでも安くと言う事でして・・・・。
で、X7の受けに100kΩで平気でしたか?
この記事へのコメント
めちゃ懐かしい
40年前,ピンキーさんの店でキットを買って作りました
当時NFの音の悪さを認識した頃で回路はCR型に変更,カソフォロもなくして作りました
後にVRを100k2連に変更して空きスペースにSP盤用の切替SWを設置しました
何回か整備をしていますが今も現役で稼働しています
基盤じゃないのでやろうと思えば修理や整備がすぐできるのはいいですね
ソケットと入出力端子は交換したいな
40年前,ピンキーさんの店でキットを買って作りました
当時NFの音の悪さを認識した頃で回路はCR型に変更,カソフォロもなくして作りました
後にVRを100k2連に変更して空きスペースにSP盤用の切替SWを設置しました
何回か整備をしていますが今も現役で稼働しています
基盤じゃないのでやろうと思えば修理や整備がすぐできるのはいいですね
ソケットと入出力端子は交換したいな
もうどこのアンプか判っちゃいましたね(笑)。
今回、出力端子も接触不良気味でしたので交換しました。
純正の端子がリベット止めで、そのリベットが真鍮製で硬い(苦労)。
まあ、今回のオーナーの方はそんなに機械に拘っていない方なので、少しでも安くと言う事でして・・・・。
で、X7の受けに100kΩで平気でしたか?
今回、出力端子も接触不良気味でしたので交換しました。
純正の端子がリベット止めで、そのリベットが真鍮製で硬い(苦労)。
まあ、今回のオーナーの方はそんなに機械に拘っていない方なので、少しでも安くと言う事でして・・・・。
で、X7の受けに100kΩで平気でしたか?
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