平成19年4月18日開店。店主の日々の日記です。
現在のギヤボックスの状況。


僕がプーリーの切削を急いでいない訳が判りますよね。
要はモーターがまだ入荷していない。
先月の中旬に頼んだのに、入荷予定日は今月の25日。

大量に頼んだのではないのです。
つまりですね、シンクロナスモーターの需要は無茶苦茶少ない。在庫しとく必要が無い。
注文が入ったら作るか・・・・・・。

僕の知る限り国産でシンクロナスモーターを作っているのはたったの1社。
売れているんでしたら、何社も作りますよね。
需要が無いのです。
確かに身近の機械を見回しても(家電品)シンクロナスモーターを使っている機器が見当たりません。
オーディオってとっくにオワコンですしね。

まあ、跡継ぎを作らなくて良かったのかも・・(跡を継いだら食えないでしょうし)。
僕の作った機械は壊れませんし、アンプの回路も単純なので真空管アンプを扱った事のある人なら簡単に治せます。

取り敢えずの現状。
オイルは満たしました。

ギヤが半分浸る位置が定量。入れ過ぎ厳禁。
購入した方には10回分位のオイルをお付けしていますが、使い切った場合はアマゾンで購入が出来ます(笑)。

本体の上に出ている2本のネジ頭。

ボタンキャップの方がオイルの入り口。底のドレンボルトを抜き古いオイルを排出。再びドレンを取り付け、上のボルトを外して適量を注入。
此れだけですので、いたって簡単です。

隣の六角頭。此れが重要でして外さないで下さい。
角度を変えて見ると・・・。


小さな穴が側面に開いています。ブリザーボルトです。
温度によって内部の空気は膨張と縮小を繰り返します。
密閉してしまうとオイルシールを痛めてしまうのです。
その空気を逃がす穴です。

以前此処へ取材に来た雑誌記者は僕に尋ねもしないで、勝手に完全密閉と記事に書きました。機械の素人だったのですね。

モーターが入手出来る迄は此の侭で軸受けの隙間にジックリとオイルを染み込ませます。
其の後の工程はモーターが入手出来たらアップしますね。


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