平成19年4月18日開店。店主の日々の日記です。
今日は24日。
メーカーからギヤボックス用のモーターが出荷される日です。
到着は明日。
と言う事は明日最終組み立て、試運転。

そろそろプーリーを仕上げなくちゃ・・(ヤット暑さも和らいで来たので旋盤作業が出来ます)。

そんな訳で・・。


出来上がったプーリー。
その溝部分。


糸を掛ける溝の形状は、底の平な部分とサイドの斜面。
此処の繋ぎ目にアールが有ると回転ムラを起こします。
カクカクと削るのが肝。

で、溝堀りは簡単なんですが一番気遣うのが中心の穴あけ。
写真で判ります様に中心には何かが入っている。

答えはワンウェイクラッチ。シャフト側からは動力を伝えられますがプーリーからは空回り。
普通の平歯車ですとギヤ音が大き過ぎてターンテーブルを振動させます。
ギヤ音の少ないウォームギヤを使っているのですが、このウォーム。
モーターが止まるとピタッと回転を止めます。

でもターンテーブルは慣性で回り続けようとします。
廻ろうとするターンテーブル。テコでも動かないプーリー。
間の糸は・・・・・・・。
糸の摩耗かプーリー溝の摩耗か・・。

それを避ける為のワンウェイクラッチです。
プーリーに圧入をするのですが、その時の穴径の精度に無茶苦茶な値を要求するのですね。
数値で言いますと、クラッチの外径に対して-0.03mm。殆ど誤差を許されません。
大きいと抜けますし小さいと圧入不可能。

今回も無事に圧入成功。
意外と見えない所に苦労は有るのです。


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