一時、笑の種に成っていた、ピンキーガレージアンプ(笑)。
正しくはEL34、300Bコンパチアンプ。300BでもEL34でも使えてしまうと言ういい加減なアンプです。
作った目的。パワー管の鳴き比べ。出来た当時の一瞬で300Bは終り、ずっとEL34で鳴らしています。
まあ、予想通りでしたね。
僕は散々300Bのアンプを使って来ました。
その当時、初めて来たお客様。きっと本人は僕の音を褒めての言葉だと思うのですが・・・・・。
お客様『パワー管は何を使っているのですか?』
ピ『300Bです。』
お客様『ヤハリそうですか。300Bは良い音がしますね。』
親しい人間だったら頭を小突いてやりたい。
アノネーーーーー。
レストランに例えましょう。
シェフを呼んで、美味しいと褒める。で、材料を聞き、『ほー、流石あそこの○△□は美味しいですねー。』
此れではシェフは怒り出す。だって材料を褒めただけで、シェフの腕を褒めていないんだもの。
シェフは内心、『今度来たら材料を生で食わせてやろうか。』と思っているに違いない。
僕が300Bをチョイスしたのは、僕の店でオイロダインを使い、フルオーケストラの演奏を其れ成りの音量で鳴らすには、6~7W欲しかったから。
6550の三結でも良かったけど、散々やって来て飽きちゃったし。
当時、EL34の良質な球の入手も難しかった(手持ちのシーメンスEL34の本数が少なく、お客様に渡す訳には行かなかったのです。アフターが心配ですから)。
その後の僕の口癖。
『その内、EL34で300Bを負かしてやる。』
此処最近、良質なEL34が手に入り易くなり、チャンスを狙っていたんですね。
で、本題です。
作業台に乗ったピンキーアンプ。
今迄はウーハーチャンネル、ドライバーとツィーターチャンネルの2チャンネル。
今回はドライバーチャンネル、ツィーターチャンネルに使います。
結果OPTのインピーダンス変更。
入力だけでなく、ウーハー用アンプへの出力も必要。
ついでにVR回路も変更。
アッテネーターをVRに替えて、音質は良く成りました。でも使い辛い。
アッテネーターと比べてVRを廻す角度での音量変化が大きいのです。
細かな微調整がやり辛い。
悪い頭で考えた。
ピッコーーーン。
VRに下駄を履かせちゃえ。
音量調整と違い、VRを絞り切っても音量ゼロの必要は有りません。
つまりVRのコールド端子を直接アースせずに、抵抗を咬ませるのですね。
VRと同じ値の抵抗を咬ませれば、絞り切った位置でマイナス6dB。
此れなら細かな調整がし易いです。
さて、休憩はお終い。頑張ろう。
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