平成19年4月18日開店。店主の日々の日記です。
http://hayashilab.blog.shinobi.jp/Entry/160/

僕の装置は、こんな所でも使われています。
先日修理したミニプリも実は此処なんですね(笑)。

オーナー個人の装置を店に持ち込んでいます。

で、昨日朝一番で電話。
『プリアンプを繋がない状態で、パワーアンプの電源を入れると片chから盛大にノイズが出るのですが?』

球かな?と思い、パワー管と初段管の左右入れ替えを頼んで見る。
ヤハリ、同じ側からノイズが出る。

一瞬悩んだけど、お店は待ったがきかない。プリだけならCDだけで誤魔化す手も有るけど、パワーアンプでは・・・・・。

今の仕事を中断。

午後伺いますの返事。

さて、かなり前に作った、EL34シングルステレオアンプ。

詳しくは此処に   http://hayashilab.syuriken.jp/el34s.htm

今のアンプと基本構成は一緒だけど、細かな点はかなり違う。

当時の回路図を引っ張り出し、どのパーツを持って行くかの検討。
まあ、基本的に抵抗、コンデンサー、真空管全てです。
真空管は、もしもの用意。

基本回路は単純なので持って行くパーツは少ない。

現地、早速アンプの中を覗く。
片chだけと言う事は電源の原因は無い。
問題は初段か出力段か?

こんな時どうやって調べます?
ちなみにオシロは持って行きませんでした。

簡単です。カップリングコンデンサーを外します。
此れを外して動作させてもアンプに何のダメージも有りません。

電源ON。ガサガサガサ。ハハ~~~ン。出力段だな。

カソードのパスコンを疑って見る。
これも外すだけでOK。治ればこいつ。
またもや、ガサガサガサ。

オイオイ。もうパーツないよ?

オット、もう一個。EL34を三結で使っています。
プレートとスクリーングリットを繋いでいる100Ω。
アーレンブラット製。

こいつを外し、持って行った新型に交換。

電源オン。何も聞こえない。

で、此処で終えちゃダメです。

各真空管のバイアス電圧の測定。
此れで、電流値が判ります。
初段管OK。
EL34。片ch30V。ノイズが出た方26V。
ハハ、ぼけている。

持って行ったEL34に交換(2本とも)。

左右の誤差0.1V。バッチシ。

レコード盤に針を落とす。
音が聞こえて、スタッフの方も入って来た。

『あ、前よりも音がすっきりした。』

下手なオーディオマニアよりも、怖い素人の耳。
変な先入観が有りませんから。

『この装置が目当てで、此処に来るお客さんが多いんですよ。』

僕にとっては最高の言葉。
しみじみ、来て良かったなー。

さ、仕事の遅れ取り戻さないと。

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