切削仕事が殆ど終り、アームの組み立てです。
と言って、単に削り終わったパーツを組んでお終い。
なんて単純な作業では有りません。
写真中央に見える細いシャフト。
横軸受けのシャフト。4mmのステンレス。
で、受けの穴。若干キツメに開けて有ります。アームの軸受けのガタは厳禁。
と言って、動きが渋いのもNG。
要は、相手に合わせて馴染ませるのですね。
最初は渋い動き、オイルを塗りながら、手でグルグル。
段々馴染んで来て、ガタが無くスムーズな軸受けに。
最近、軸受け側の材質を変えました。で、写っていない(笑)。
イエ。僕の自己満足です。以前と今回の材質。試聴結果は全然差が出ませんでした。
只、物凄い長時間の使用(20年以上かも?)での、メンテフリーを狙ったのです。
まあ、僕が店で使っているアーム。第一作目。10数年メンテフリーですので、僕が心配性なだけかも知れません。
メンテと言っても、シャフトを引き抜き、古いオイルをふき取り、新しいオイルを薄っすらと塗るだけなんですけどね。
どんなに丁寧にやっても10分で終わります。
実は最近このアーム。結構遠方の方に買われています。
今回の2本。神戸と新潟。
神戸の方は2本目。とても気に入ってくれています。
作り出した頃は、身近な人ばかりでしたから、僕が行ってメンテすりゃイイヤ。
最近、そうは言っていられなく成ったのですネ。
九州に持って行ってしまった方も居ますし(笑)。
もう、30本を越えたかも知れません。
トーンアームとして、一般市場へ出さないでのこの数字は、業界では驚きモノの様です。
FR66Sだって150本が全ての製作本数。
なんかニコニコしちゃいますね。
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