昨日まで改造をしていたQRKへ取り付けるアームです。
機械加工は終わっていましたが、組み立てはまだ。
今終わったのが、アームの内部配線。
一般のアームは縦シャフトが中空に成っており、その内部を配線が通ります。
僕のアームは其れを嫌いました。機械強度を十分に稼ぐのが無理な方式だからです。
僕のアームの縦シャフト。10mmの45C(炭素鋼)です。
しかもアーム本体もパイプ構造では有りませんから、配線処理には悩みました。
SPUを前提に考えたアームですので、配線材も出来るだけ太いものを・・。
で、太くすると、線材の捩れ抵抗でアーム感度に問題が起きます。
あちらを立てるとこちらが立たない。
トーンアームの設計って、狭い間隔のバランスを如何に取るかに掛かっています。
僕のアームの断面はT型。下側の縦部分の中心に2mm幅の溝を掘って、其処に配線を通します。
で、この配線。外径3mmの4芯シールド線。
3mmの配線を2mmの溝に押し込むのです。
なぜかですか?
アーム本体の共振防止の為です。
配線材を通さないアームを叩くと共振音が尾を引きますが、配線を入れると尾を引きません。
配線材にダンプ効果を持たせた設計なのです。
色々と知恵を絞ったお陰で、10年以上作り続けても、新型がまだ出来ません(笑)。
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