今日もシャシの細かな所の辻褄合わせ。此れはどんなに時間を掛けても掛け過ぎってない。

出来上がりの完成度の殆どが此処で決ってしまう。

で・・・・・・・・。

仕事をしながら、気に入ったレコードに針を下ろす。
ウンッ？

オイロダインの機嫌が良い。
音の出方が軽くて、楽々と、そして伸び伸びと鳴っている。
なんで・・・？

で、ふと思い付いた。

実は２～３日前、帰ろうとしていたら、ドアのノックの音。
ハテ、誰かな？

ドアを開けたら、見知らぬ人が・・・。

『アノー。ハヤシ・ラボさんは今日はお休みでしょうか？』
シャッターが閉まっているので、そう思ったらしい。

実は、シャッターを此処二年近く閉めた侭。
仕事中の突然の来客を防ぐ為（汗）。

実際、僕の仕事。その気に成っている時の、心のテンションは可也のもの。
其のテンションがぷつんと切れてしまうと、其の状態に中々成れない。

で、急に来ないでね。のシャッター閉めっ切りなのです。
勿論、前もって連絡でのご来店は大歓迎。

友人の家に遊びに行く前に、電話一本。あの感覚です。

この方、運が良かった。帰ろうとしていると言う事は、テンションが下がっています。

こんな時は大丈夫。
ピ『あ、やってますよ。』

『突然済みません。試聴をさせて頂けますでしょうか？』

ハイ、家に帰るのが遅れるのは全然気にしません。
要は、仕事の最中の邪魔だけは勘弁なんです。

なんと大阪から来たと言う。
友人も一緒。

ピ『ドウゾドウゾ。』と招き入れるが、店内の散らかり様は半端ではなく・・・・・（大汗）。

聞きたい曲を伺って、レコードをターンテーブルの上に・。
最初はオーケストラ。

僕は、其の間、コーヒーを落とす。
段々話がくだけて来て、友人の方は『クラシックもジャズも聴かない。オーディオで其の話をすると、軽く見られるんですよね。』

ピ『たかがオーディオ装置、レコードの方が偉いんです。』

そう、自分の好きな音楽を聴く道具に過ぎない。オーディオ装置が威張っているの大嫌い。

ピ『僕も何でも聴きますよ。此の辺のレコードとか。第一この装置はクラシック向きとかジャズ向き、なんて言っている人がいますが、たかが機械、音楽が判る筈が無いじゃないですか。』

此の辺で、其の友人の方とも意気投合。

そんな事で、イーグルスやビートルズを結構な音量で聴き始めた。

ハイ、僕その辺も大好きです。

数時間の楽しい時間。
大阪まで帰るので、引き止めても悪い。
名残を惜しんで、帰られました。

で、今日その後初めてのレコード再生。
やたらと機嫌の良いオイロダイン。

エーーー。車と一緒です。
通勤や買い物ばかりの使い方で、ノロノロ運転が多いと、エンジンの機嫌悪くなるでしょう。
たまに高速で長距離。エンジンもレッドゾーンギリギリまで回す。
エンジン好調に成りますよね。

実はスピーカーも同じ。
小音量だけで鳴らしていると、動く範囲だけしか動かない様にエッジやダンパーが固まってしまうんです。

そう成ると、伸び伸びとした再生音は出て来ません。

数日前の其れ成りの音量で鳴らしたオイロダイン。
固まったエッジやダンパーがこなれた。

今日の好調はこの所為なんです。
貴方のスピーカー、たまには音量を上げて再生していますか？

で、大阪からのお二人に大感謝のピンキー君でした。

[0回]