測定の前に、チョット中を覗いて見ました。
ピン端子への配線。ホット側の配線しか来ていません。典型的なベタアース。
ベタアースをしても、チャンデバ単体でのハムの発生はまず有りません。処がパワーアンプを繋ぎますと、ハムを発生する時が多々有ります。
パワーアンプのアースラインの取り方で変わって来ますので、単に相性と片付けてしまう方も見受けますが、両方の機器が正しいアースの取り方をしていればその様な事は発生しません。
以前こんな事が有りました。
SPUを買ってもらったお客様です。
『SPUを繋いだらハムが目立つ。以前のDL103の時は無かったのでSPUの不良と思われる。交換して欲しい。』
早速お客様のところへ。アームからSPUを外すと確かにハムが出ません。103では良く聞くと若干のハム。
ハッハ~~~ン。オーナーは雑誌でも取り上げられた事の有るアンプ製作者(プロではない)。
ご自慢のプリアンプのフォノ入力の配線(プレーヤーから)を外し、持っていったショートピンを差し込みました。
やはり・・・・・。SPUの時よりも若干大きなハム音。
このアンプはMC昇圧トランスは内蔵。
要は、トランス一次側のアースの引き回しが間違っているのです。
この場合、面白い事に入力オープンではハムが出ません。一般には入力オープンが一番条件が悪いのでオープンで出なければアンプ製作者は安心してしまうものです。
処がカートリッジを繋ぐとハムが出る。で、原因はカートリッジ不良と考えて極普通。特に103では目立たない為尚更。
原因はインピーダンスの違い。103は40Ω。SPUは3Ω。103の方が入力オープンに近いのでハム音が目立たなかったに過ぎないのです。
基本的に機器間の相性はありえません。もし有ったらどちらか(両方かも)の設計(配線)に間違いが有ると考えています。
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