平成19年4月18日開店。店主の日々の日記です。
QRKにEMTのアームをつけて直ぐ、初めてのお客様が来店。
今の音に不満を持っている。雑誌の記事や、其れ迄通っていたオーディオショップに相談しても解決しない。

そんな時は、聞きに行くのが一番。
閉店後、其の方の処へ・・・・・・・。

当時の、評判の良い装置を見事に揃えてはいるんだけど・・・・・。

プレーヤー。エクスクルーシヴのP-3
プリアンプ。マークレヴィンソン  LNP-2L
パワーアンプ。 SAE2600
スピーカー。JBL4343。

僕にとって、働いていた店で散々弄った機械。

ハイ、どこかの雑誌ご推薦。此れを売りつけたオーディオショップ。音作りを全然判っていないのが見え見え。

僕の判断。プレーヤーが悪い(オイオイオイ、汗)。

2~3日後、僕のプレーヤーを持ち込んだ。
エクスクルーシヴ。撃沈。

その場でQRKの注文を受けて、僕は意気揚々(1本アームで組めばQRKの方が安い)。

翌日、其のお客様から電話。
『友人に話したら、あんたの事だ絶対に不満が出る、どうせ買うならEMT。』
って言われたらしい。アノネー、其の友人、EMTもQRKも使った事有るのかい?
雑誌の受け売りだろー。本当にこんなやからがオーディオ界には氾濫。

って思ったけど、気の弱いピンキー君はそのまま電話を聞きます。
『と言う事で、思い切ってEMTを買いたい。手配して欲しい。』

電話を切ってEMTの930を発注。
実はこの時の僕、EMTのプレーヤーに触った事は無く・・・・。

2~3週間後にEMT入荷。
即納品。勿論僕が行きます。配送担当になんか任せられない。

僕は2~3週間前、QRKで鳴った音を覚えている。
EMTのセッティングが終わり(イコライザーは使わず、カートリッジの出力をダイレクトにマークへ)音出し。

レコードも以前と同じ。
お客様、チョット変な顔をしている。

『エージングが済んでいないから仕方が無いよね。』
僕は愛想笑い。

なぜかEMTの方が音のピントが甘い。
その時、僕は原因が判らなかった。

其の1年後。ビックリする事が・・・・・・・・。
EMTのプレーヤー。トッププレート、銀色のチヂミ塗装。僕はアルミダイキャストとばかり思っていた。
真実は・・・・・・・・。
グラスファイバー。
ウッソー。あそこにプラスチックを使ったら、音がぼけて当然。
そうです。放送局用のプレーヤーです。音の良さよりも、壊れない事。整備が簡単な事、etc,etc・・・・・。

あのお客様、その後見えなくなったけど、どうしているんだろう?

で、この事実を、僕はシッカリと経験値として・・・・・。

今の店を開けてから、QRKは僕が独占販売(BEに成ってからは、僕の所からしか出ていない筈)。

あるお客様にQRKを買ってもらった。
勿論過去の経験談も話して・・・・・。

この方の友人にEMTを持っている人がいたらしい。
そのEMTを借りて、自分の所でQRKと鳴き比べ。

数日後、僕へ報告。
僕はニコニコ(笑)。

      続く

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