アースの配線を追加しました。電源コンセントの真ん中から、止めネジに繋がっている茶色の配線です。
で、此処でチョットアンプを作っている方は『オイオイ、ワンポイントアースじゃないのかよ?』と疑問に思ったかも知れません。
僕のプリアンプやヘッドアンプ、何箇所落としているかなー?
勿論ベタアースで無いのですが、何箇所も落ちています。
つまり信号や電流を扱うアースと、単に電位を決めるアースとを混同しているからこの様な勘違い(ワンポイントアースに拘る)をしてしまうのです。
今回のアースは電流が流れません。(当たり前で反対側は何処にも繋がっていませんから。)
単に3芯の電源ケーブルの遊んでいる配線の電位を決めるだけのアースです。
と言う事はシャシの何処に繋がっていても良いのです。逆に信号ラインや電流ラインのアースとは切り離すのが本当です。
変に拘ってプリント基板のアースラインを探し出し、其処に落としたりしたらハム発生器に成ってしまうでしょうね。
アンプ製作者でアースの基本を知っている方はどのくらいいるのでしょう?
アースの基本を知っている方は、NFを掛けないでノンハムでアンプを組めますが、其れを知らないと難しいでしょう。
この様なアースポイントにアースを落とす場合は、何しろ電流は流れません。結果チョットの接触不良も問題に成ります。菊座ワッシャーでシッカリと留める事が肝要です。
電流が流れると、若干の酸化皮膜は電流が打ち破ってくれます。しかし、電流の流れない回路ではこれを期待出来ません。結果酸化皮膜が段々厚くなって、接触不良のストーリーが出来上がります。
真空管ソケットでグリットの端子が接触不良を起こしやすいのもその為です。この様な電流の流れない回路(流れてもホンの微弱、μA単位)をドライ回路と呼んでいます。
元々のアースポイント。此処と先程落としたアースポイントの間の導通をシッカリと測りましょう。チョットの導通不良も見逃してはいけません。
で、此処をよーく見ると、菊座の類いは一切入っていません。アルミシャシを何かの金属でゴシゴシ擦りアルマイトを剥がしただけです。
このような処が、長い使用で僅かでも接触不良を起こすと、音はチャンと出るのに、若干のハムを引くと言う様な症状を出し易いのです(ドライ回路です)。
アースはアンプの基本。この引き回し方で作った人の実力が殆ど露呈します。
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