さあ、明日の準備です。出力の負荷を8Ωで組んでいますので、10Wに合わせて16Ωへ変更です。
で、僕のアンプは二個の出力トランスの二次側をパラっています。それで16Ω負荷に合わせると言う事は・・・・・・・。
各トランスの負荷を32Ωにしないといけないんですね。
オイオイ。そんな・・・・・・・。
エー、僕愛用のトランス。二次側は8組のコイルの組み合わせでインピーダンスを調整しています。
8Ωの場合。4組をシリーズ接続。シリーズにした二組をパラっているんですね。
と言う事は、8組全てをシリーズ接続すれば32Ω。
実際に其の接続も、インピーダンスの表示は無いですが、接続表に載っています。
いけるんですね、32Ω。
で、此処でトランスの問題。
先の8Ωの接続。4組をシリーズ。其れが二組出来ていますね。
この4組のシリーズ、片方だけでのインピーダンスはいくつでしょう?
アンプを弄っている方なら此の辺を理解していませんと、トランス接続は難しいですね。
答えは8Ωです。え、4Ωじゃないの?違います8Ωです。
で、この8Ωのコイル二組をパラっても8Ωなのです。
此の辺を理解していないで、平気でトランス結合アンプを売っているところも有りますね。
同じコアの上でパラった場合、要は巻線の断面積が倍に成った事と同じなのですね。ですからDCRは半分に成りますが、インピーダンスは変りません。
今度はシリーズにすると・・・・・・。二乗に成ります。つまり倍の二乗、4倍です。
トランスのインピーダンスは、巻き数比の二乗倍なんですね。
と言う事なので、昇圧比の高いトランスは、前段の出力インピーダンスが十分に低くないと高域特性が悪化します。
今回のアンプ。入力トランスの昇圧比は1:4ですから、初段管の入力インピーダンスに対して、アンプの入力インピーダンスは1/16に成ります。
ですから、初段管を使わないでトランスで昇圧したアンプには、其の前のアンプの出力インピーダンスは十分に低いものが必要です。
僕のチャンデバでしたら数Ωで送り出せますので、完全にOK。
ビンテージの管球アンプでは苦しいでしょうね。
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