何度も試作を繰り返しましたが、ある意味逃げられない状況に僕は追いやられていたのです。
当時の常連の一人のH氏。
僕のアイドラープレーヤーを愛用してくれていました。
で、彼のレコードライブラリー。ドーナツ盤も結構な枚数。
僕のアイドラーシステム、331/3専用。結果彼はドーナツを聞く為に、トーレンスを使っていたのですね。
ドーナツの為だけに、もう一台プレーヤーが必要だったのです。
糸ドライブに目をつけた僕は、45回転専用の糸ドライブ(つまりアイドラーのターンテーブルに糸を掛けて、外部モーターで45にしようとしたのです)を作れるよ。
なんて気楽に言ってしまったのですね。彼は狭い部屋からプレーヤーを1台出せるので、大喜び。早速作って。と言う事に成ったのです。
フライス盤でケースを作り、中にモーターを入れ、プーリーを作り、糸を掛け・・・・・。
至って順調なスタートだったのですが・・・・・・・・。
モーターのトルクが強い為(サーボモーターならこんな問題は起きなかった)、モーターケースが糸のテンションで振動を起こしてしまうのです。
要は糸が張ったり緩んだり。ターンテーブル重量が少ないのも、原因に成りました。
簡単に回転が上ったり下がったり出来るのです。
モーターケースの重量を上げても、まだ駄目。45回転なら大丈夫なのに33回転にすると駄目なのです。
頼んだH氏は45がOKなら其れでよいよ。って言ってくれたのですが、僕が納得しません。
プーリーの溝形状でも、糸のテンションが変ってきます。溝の横の土手に糸が登って行くのです。
この性質を利用して、ベルトドライブのプーリーは真ん中が太い形状なのですね。
散々実験をしました。正直もう覚えていない程。
結論としては、モーターとターンテーブルの結合はシッカリと。
プリーの溝形状は底と壁の角にアールを持たせない。
糸での音の違いも、大きな問題です。伸び縮みのし易い糸を使いますと、音のピントがぼけて、アイドラーそっくりの音に成ります。
逆を言うと、糸でアイドラーそっくりの音へのチューンは出来るけど、アイドラーから糸の音は出せない。
丁度この頃の僕は、例の病気から回復したばかり。あの病気は人間の感覚も狂わせます。自分の感覚に自信がなかったのですね。
音の違いは判る。その意味では感覚は戻っている。問題は其の違いの判定。
友人にピアノの調律師がいたのです。
当時、音の違いは判っても、僕の判定が正しいのか?
そんな時は、彼に来てもらい判定を。
何度も来て貰いました。
その結果、僕の感覚は狂っていない。 神様に感謝しました。神様がもう少し頑張りなさい。って言ってくれていると思ったのです。
そんなこんなの経緯が有って、糸ドライブシステムが産声を上げました。
続く
当時の常連の一人のH氏。
僕のアイドラープレーヤーを愛用してくれていました。
で、彼のレコードライブラリー。ドーナツ盤も結構な枚数。
僕のアイドラーシステム、331/3専用。結果彼はドーナツを聞く為に、トーレンスを使っていたのですね。
ドーナツの為だけに、もう一台プレーヤーが必要だったのです。
糸ドライブに目をつけた僕は、45回転専用の糸ドライブ(つまりアイドラーのターンテーブルに糸を掛けて、外部モーターで45にしようとしたのです)を作れるよ。
なんて気楽に言ってしまったのですね。彼は狭い部屋からプレーヤーを1台出せるので、大喜び。早速作って。と言う事に成ったのです。
フライス盤でケースを作り、中にモーターを入れ、プーリーを作り、糸を掛け・・・・・。
至って順調なスタートだったのですが・・・・・・・・。
モーターのトルクが強い為(サーボモーターならこんな問題は起きなかった)、モーターケースが糸のテンションで振動を起こしてしまうのです。
要は糸が張ったり緩んだり。ターンテーブル重量が少ないのも、原因に成りました。
簡単に回転が上ったり下がったり出来るのです。
モーターケースの重量を上げても、まだ駄目。45回転なら大丈夫なのに33回転にすると駄目なのです。
頼んだH氏は45がOKなら其れでよいよ。って言ってくれたのですが、僕が納得しません。
プーリーの溝形状でも、糸のテンションが変ってきます。溝の横の土手に糸が登って行くのです。
この性質を利用して、ベルトドライブのプーリーは真ん中が太い形状なのですね。
散々実験をしました。正直もう覚えていない程。
結論としては、モーターとターンテーブルの結合はシッカリと。
プリーの溝形状は底と壁の角にアールを持たせない。
糸での音の違いも、大きな問題です。伸び縮みのし易い糸を使いますと、音のピントがぼけて、アイドラーそっくりの音に成ります。
逆を言うと、糸でアイドラーそっくりの音へのチューンは出来るけど、アイドラーから糸の音は出せない。
丁度この頃の僕は、例の病気から回復したばかり。あの病気は人間の感覚も狂わせます。自分の感覚に自信がなかったのですね。
音の違いは判る。その意味では感覚は戻っている。問題は其の違いの判定。
友人にピアノの調律師がいたのです。
当時、音の違いは判っても、僕の判定が正しいのか?
そんな時は、彼に来てもらい判定を。
何度も来て貰いました。
その結果、僕の感覚は狂っていない。 神様に感謝しました。神様がもう少し頑張りなさい。って言ってくれていると思ったのです。
そんなこんなの経緯が有って、糸ドライブシステムが産声を上げました。
続く
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