数日前から掛かっています、モーターの軸受け交換。
ベアリングノイズを嫌っての改造です。
軸受け、何個作ったのかな?
この様な軸受けの一番の命。シャフトと軸受けのクリアランス。
軸受けが金属でしたら、そんなに梃子摺らないのですが樹脂軸受け(金属よりも静かに出来る)。
先にも書きましたが、切削後に寸法が狂うのですね。
一晩置かないと判らないのです。
しかも狂う量が一定ではないのですね。
切削条件は、切削の度に微妙に変わります。
どうもこの辺りで、狂ったり狂わなかったり・・・・。
最初作ったのは狭過ぎ(1日置いたら穴径が縮んだ)。
次に作ったのは、縮むのを読んで大きめに作ったら、狂わない。
まるで僕はMCナイロンにからかわれている状態。
更に適正クリアランスは、実際に組んで廻しませんと判りません。
クリアランスがチョットでも狭いと、シャフトとの摩擦熱が大きく、樹脂が膨張。あっという間にローターがストップ。
広過ぎると、ガタガタ振動が多くて使い物に成らない。
許容誤差。1/100以下。
更にスラスト方向のシャフトのガタ。モーターによって結構個体差が大きい。
メーカーがあんな構造で逃げているのも納得。
要はこの軸受け。モーター1個ずつ微妙な調整が必要。
と言いながらも、やっと合格品第一号。
昨夜帰宅直前に完成。
回した侭で帰宅。
今朝はちょっと心配しながらの出勤。
きっちりと回っていました。
軸受けの摩擦音も昨夜とは比べ物にならない静かさ。
電源を切るとゆっくりとストップ。ガクッとは止まらない。
シャフトをゆすってもガタは感じない。
良い軸受けが出来たのだけど、残りは耐久性。
で、更に問題が・・・・。
ベアリングノイズが出なくなったら、モーター本体の振動が気に成って来た。AC振動かとも思って回転中のシャフトを手で押さえて回転停止。
振動はピタッと止まった。
此れは、ローターのダイナミックバランスの狂いからの振動。
昔のプレーヤーに使われていたモーターは、バラしてみるとローターのダイナミックバランスを取っていた。
さて、どうする・・・・。
終わりの無い、無間地獄。
あ、ちなみに今回使った樹脂。給油状態と無給油状態での磨耗量。カタログ上は同じです(笑)。
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