ターンテーブルの軸受け部を、アイドラー時代の侭でのスタート。
アイドラー時代には何の問題も発生しませんでしたので、自信の軸受けだったのです。
シャフトは45C(炭素鋼)の削りだし。受けは青銅の削りだし。
スラスト加重は鋼球で受け、底部はやはり45Cで受けたのです。
一般の市販のターンテーブルと似た構造ですが、一工夫しました。
普通は鋼球は底部に固定。鋼球の上面とシャフトの底面が擦り合う仕組みです。
この構造ですと、最初に磨耗するのはシャフトの先端。シャフトの作り直しは大変(コストが掛かります)。
シャフトの先端にテーパー穴加工をし、此処へボールを固定(重量だけで固定できます)。ボールはシャフトと一緒に回る。
結果、磨耗は底蓋の45C。此れでしたら、磨耗して交換に成ってもコストが掛かりません。
機械物の設計で大切なのは、どちら側が先に磨耗させるかの考えです。将来の整備の時に、コストの掛からない方を先に磨耗させる設計が、巧いやり方です。
この状態で、長期の使用を始めました。
その内に回転ムラを始めたのです。
ほんの僅かですが、ピアノを聴くと・・・・・(ピアノは回転ムラに敏感です)。
原因を散々探しました。アイドラー時代には無かった現象です。
出た答えは、底蓋の45Cの磨耗。鋼球の当たった痕をルーペで拡大しますと、綺麗な磨耗ではなく、かじっているのです。
その結果、摩擦にムラが生じたのです。
アイドラーなら、駆動力が大きいので押し切ってしまうのでしょうが、糸の場合、プーリーと糸の接触面積は極少。
摩擦力の増減で、糸のスリップを誘発していると考えました。
受けを45Cから砲金に変えたり、鋼球との接触部分を研磨したり・・・。
色々とやっても最初は良いのですが、長期に使うと・・・・・・。
続く
アイドラー時代には何の問題も発生しませんでしたので、自信の軸受けだったのです。
シャフトは45C(炭素鋼)の削りだし。受けは青銅の削りだし。
スラスト加重は鋼球で受け、底部はやはり45Cで受けたのです。
一般の市販のターンテーブルと似た構造ですが、一工夫しました。
普通は鋼球は底部に固定。鋼球の上面とシャフトの底面が擦り合う仕組みです。
この構造ですと、最初に磨耗するのはシャフトの先端。シャフトの作り直しは大変(コストが掛かります)。
シャフトの先端にテーパー穴加工をし、此処へボールを固定(重量だけで固定できます)。ボールはシャフトと一緒に回る。
結果、磨耗は底蓋の45C。此れでしたら、磨耗して交換に成ってもコストが掛かりません。
機械物の設計で大切なのは、どちら側が先に磨耗させるかの考えです。将来の整備の時に、コストの掛からない方を先に磨耗させる設計が、巧いやり方です。
この状態で、長期の使用を始めました。
その内に回転ムラを始めたのです。
ほんの僅かですが、ピアノを聴くと・・・・・(ピアノは回転ムラに敏感です)。
原因を散々探しました。アイドラー時代には無かった現象です。
出た答えは、底蓋の45Cの磨耗。鋼球の当たった痕をルーペで拡大しますと、綺麗な磨耗ではなく、かじっているのです。
その結果、摩擦にムラが生じたのです。
アイドラーなら、駆動力が大きいので押し切ってしまうのでしょうが、糸の場合、プーリーと糸の接触面積は極少。
摩擦力の増減で、糸のスリップを誘発していると考えました。
受けを45Cから砲金に変えたり、鋼球との接触部分を研磨したり・・・。
色々とやっても最初は良いのですが、長期に使うと・・・・・・。
続く
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