二~三日前に、懐かしいお客様から電話。
パワーアンプの電源が入らないと言う。20数年前に作ったアンプ。単純な修理だろうけど、使用時間が長い。
『送って下さい。全てチェックして送り返します。』
そのアンプが、今日の午前中に到着。ギヤボックスに掛かりたいんだけど、アンプ修理の方が、はるかに短い時間で終わる。
店の中の物は、出来るだけ少なくしたいし・・・。
と言う事で、さっさと修理をして送り返す事に。
送られて来たアンプは此れ。SラボラトリーのKITアンプ。
この店を開けて、すぐに購入。要するに人様のアンプを見て勉強したい。当時の僕の実力は・・・・・(汗)。
組み立てて見ると、片chが発信。原因不明。こちらもプロの端くれだから、製造元には絶対に聞かない。そう、腕を上げたかったら人には絶対に聞かないで、とことん頑張るのが一番。
原因をつかむ為に、オシロと発信機を購入。テスターで判る範囲では無かった。
初めて弄るオシロスコープ。慣れると『ヘー、便利。』アンプを弄る人間には必需品と思い知った。
発信の原因は、カップリングコンデンサーの不良。最初から不良パーツが入っていた。
さて、正常状態で音を聞くと大した事が無い。此れならラックスキットを改造した僕のアンプの方が余程まし。
此処のアンプ。こんなモノか・・。
で、買っちまったのに、使わないのはもったいない。
ホンジャ、作り直してしまえ。
回路も、真空管も換えてムラード型の標準PPアンプへ。
元の回路はウェスタンタイプの位相反転回路。あれ変?上下対象にするのが大変。
極普通のEL34三結PPアンプです。此れが結構好評に。
そんな時、お得意様がこのアンプを欲しがった。
殆ど使っていなかったのを特価で提供。
その後、別なオーナーの所へ。そんな経緯のアンプです。
フューズホルダー。内部の金具が折れています。
此れが正常なフューズホルダー。金具が見えるでしょう。
まったく同じホルダーの手持ちが有りました。
さて、外そうとしたら・・・・。
どうやっても、取り付けナットと本体が供回り。外れない。
で・・・・。
写真で判りますよね。ネジのゆるみ止めに接着剤を流して有ったのです。
僕の仕事じゃないですよ。
このキット。シャシに部品は取り付け済み。配線をするだけのKITだったのです。
昔は信用していたこのメーカー。今は・・・・・・(笑)
で、仕方なく破壊取り外し。やわい樹脂製ですのでプライヤーでボキッ。
交換が終わり、通電チェック。DC的には正常動作。
で、信号チェック。
発信機で信号を入れ、出力の波形を見るのです。
オウ、綺麗なサインウェーブが出ているわい。
此処で周波数をスィープ。ナヌ・・・・・・・。
オイ、このアンプ、フォノイコライザーが入っているのかい?
高域ほど減衰。この感じ6dB/oct。念の為に方形波を入れたら、イコライザーを通した時と同じ崩れ方の波形が出て来る。
さて、こんな動作。どこかのコンデンサーが悪戯をしているな。
面白くなって来ました。
パワーアンプの電源が入らないと言う。20数年前に作ったアンプ。単純な修理だろうけど、使用時間が長い。
『送って下さい。全てチェックして送り返します。』
そのアンプが、今日の午前中に到着。ギヤボックスに掛かりたいんだけど、アンプ修理の方が、はるかに短い時間で終わる。
店の中の物は、出来るだけ少なくしたいし・・・。
と言う事で、さっさと修理をして送り返す事に。
送られて来たアンプは此れ。SラボラトリーのKITアンプ。
この店を開けて、すぐに購入。要するに人様のアンプを見て勉強したい。当時の僕の実力は・・・・・(汗)。
組み立てて見ると、片chが発信。原因不明。こちらもプロの端くれだから、製造元には絶対に聞かない。そう、腕を上げたかったら人には絶対に聞かないで、とことん頑張るのが一番。
原因をつかむ為に、オシロと発信機を購入。テスターで判る範囲では無かった。
初めて弄るオシロスコープ。慣れると『ヘー、便利。』アンプを弄る人間には必需品と思い知った。
発信の原因は、カップリングコンデンサーの不良。最初から不良パーツが入っていた。
さて、正常状態で音を聞くと大した事が無い。此れならラックスキットを改造した僕のアンプの方が余程まし。
此処のアンプ。こんなモノか・・。
で、買っちまったのに、使わないのはもったいない。
ホンジャ、作り直してしまえ。
回路も、真空管も換えてムラード型の標準PPアンプへ。
元の回路はウェスタンタイプの位相反転回路。あれ変?上下対象にするのが大変。
極普通のEL34三結PPアンプです。此れが結構好評に。
そんな時、お得意様がこのアンプを欲しがった。
殆ど使っていなかったのを特価で提供。
その後、別なオーナーの所へ。そんな経緯のアンプです。
フューズホルダー。内部の金具が折れています。
此れが正常なフューズホルダー。金具が見えるでしょう。
まったく同じホルダーの手持ちが有りました。
さて、外そうとしたら・・・・。
どうやっても、取り付けナットと本体が供回り。外れない。
で・・・・。
写真で判りますよね。ネジのゆるみ止めに接着剤を流して有ったのです。
僕の仕事じゃないですよ。
このキット。シャシに部品は取り付け済み。配線をするだけのKITだったのです。
昔は信用していたこのメーカー。今は・・・・・・(笑)
で、仕方なく破壊取り外し。やわい樹脂製ですのでプライヤーでボキッ。
交換が終わり、通電チェック。DC的には正常動作。
で、信号チェック。
発信機で信号を入れ、出力の波形を見るのです。
オウ、綺麗なサインウェーブが出ているわい。
此処で周波数をスィープ。ナヌ・・・・・・・。
オイ、このアンプ、フォノイコライザーが入っているのかい?
高域ほど減衰。この感じ6dB/oct。念の為に方形波を入れたら、イコライザーを通した時と同じ崩れ方の波形が出て来る。
さて、こんな動作。どこかのコンデンサーが悪戯をしているな。
面白くなって来ました。
この記事へのコメント
このキット、地味な茶色ぽいやつで…思い出しました(笑)。 結局「神は細部にこそ宿る」ってことですかね…。
管球アンプを売る秘訣は、出力管の種類に凝る事。で、僕はそれを無視していますので・・・(笑)。
このアンプ、標準のの球はトッププレートで、かっこ良かったです。
このアンプ、標準のの球はトッププレートで、かっこ良かったです。
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