昨夜、廻りだしたターンテーブルです。
モーター軸受けの材質が変更に成り、最初のプレーヤーですから神経を使いました。
従来使用していたオイルレスメタルが手に入らなくなり、仕様の変更をせざるを得なく成ったのです。
新しい材料はジュラコンにカーボンを混ぜ込んであり、そのカーボンにオイルが染み込ませてあると言うものです。
中々優れものとは思うのですが、ナンセ初めて使う材料。色々な性格が判りません。一番重要なのが熱膨張係数。モーターの温度が上がると、軸受けのクリアランスは狭く成ります。金属の場合は殆ど無視できますが、樹脂の場合は無視する訳には行きません。かと言って隙間を取り過ぎるとガタガタ音が出て、使い物に成りません。
一個目は用心できつめで作りました。
早速試運転。30分で回転はストップ。モーターの温度もかなり上がっています。ヤハリ狭過ぎ。
ホンの気持ち(1~2/100mm)広めに作った2個目。
60分で停止。でもチョット休むと直ぐに廻りだします。
何でもそうですが、軸受けは狭目に作って、じっくりと馴らしをした物は、とても良い物が出来ます。量産品では絶対に不可能な制作方法です。
此れは行けるな。と直感。
電圧を落とし温度上昇を押さえて長時間運転。今度は止まりませんし段々軸受けのフリクションが少なく成ってくるのが判ります。
其の状態で48時間廻し続けました。
軸受け部のオイルを抜き取り新しいオイルを注入。古いオイルはカーボンで若干黒く成っています。
やっとプレーヤーに組み込み、ターンテーブルを廻し始めました。と言ってもターンテーブルの軸受けも新品。まだフリクションは大きな状態。
モーターの負荷が増えましたので、温度上昇も大きく成ります。油断は出来ません。其の状態で1時間様子を見、温度上昇を確認。
此れなら大丈夫と踏んでやっと帰宅。勿論ターンテーブルは廻したままです。
で、上の写真。今朝出勤してきて直ぐに確認。律儀にターンテーブルはシッカリと廻っています。モーターの摺動音も少なく成っています。発熱も極小。
これから、アームの組み立てです。アーム軸受けもメタル軸受けですから、組み立て時の擦り合せは必須。
今日の夕方には納品。
さあ、ガンバラネバ。
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