平成19年4月18日開店。店主の日々の日記です。
あまりモノ録音とステレオ録音を気にしないでレコードを聴いているピンキー君。

勿論カートリッジを間違えて聴くなんて朝飯前。

そのお陰で気が付いた(笑)。




かなり以前(36~7年前)の事に成ります。
当時はMCカートリッジは高嶺の花。MMでレコードを楽しんでいたんです。

で、MMカートリッジは針交換が簡単。差し替えるだけ。
其れを利用して、メーカーでも同じボディーに数種類の交換針を用意したんですね。

勿論僕もその恩恵に・・。
カートリッジを買い換えないで、違う音を楽しめたのですから。
その中の1種類のカートリッジ。
針先が0.5ミルと0.65ミルが選べたのです。

最初買った標準針は0.5ミル。
針が減ったので0.65ミルを買って見ました。

中域のエネルギー感が凄い。でも音楽ののニュアンスが消えてしまったのです。

僕は音楽のニュアンスを選び、再び0.5ミル針に戻したのです。

この辺の事情に詳しい方なら、ピコンって来ましたよね。

モノカートリッジの音、0.65ミルの音。そうなんですモノカートリッジの針先は0.65ミル。

針先が太いと、高域成分でのトレース能力は確実に落ちます。
で、ニュアンス成分は高域の倍音成分。

問題は、モノレコードの溝は幅が広く、細い針先では溝の底をこすってノイズが出ます。って話。

僕はこの経験ゼロ。勿論昔にカッティングされたオリジナルモノレコードでもです。

ステレオレコードが当たり前に成ってからカッティングされたモノレコードは、カッター針がステレオ用ですので、溝の幅は狭いので更に問題は有りません。

あのモノカートリッジ独特の中域のエネルギーは針先の太さの所為。

それに気付くのに時間は掛かりませんでした。

で、少ないながらも生演奏を聴くチャンスは有ります。
生演奏。あのモノカートリッジのエネルギーなんて感じないんですね。
もっと、全域に渡ってバランスの良い音。

どちらかと言うとステレオカートリッジのバランスです。

まあ、この辺は好みですから、あのエネルギーが好きだと言う人がいても不思議は無いのですが・・・・。

でも僕は自然なバランスを取ります。誇張感の無い。

と言う訳で、僕の装置はモノ盤もステレオ盤も選ばないで聴ける装置に成りました。勿論、僕にとってはですが。

今もモノ盤が鳴っています。演奏家は二つのオイロダインの中間の空間に位置しています。
スピーカーを意識しないで聞ける音楽が・・・。

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