平成19年4月18日開店。店主の日々の日記です。
昨日は、朝一でお客様宅を訪問。
音が出なくなったとの電話を貰いました。

こんな場合、電話ではらちがあかない場合が殆ど。

現地での判断です。

まあ、色々とあったのですが(笑)、音の出ない原因はあるアンプに使われていた整流管の不良。

持ち帰り調べましたらフィラメントの断線です。

まあ症状から整流管と踏んでいたので、その場で交換。修理完了。

で、持ち帰った整流管。



結構使用時間の長いお客様です。それでも15年くらいは持ちました。
このお客さんが使われている整流管の数は全部で7本。

他の物は全て元気。15年使って7本中1本の不良ですからまあ仕方が無いですかね。

でも、それでも僕の感覚では多い方。

僕自身は11本の整流管を使っていますが、トラブルはゼロ。

と言っても、もしシリコン整流器を使っていれば、トラブルの確立は更に下がります。

信頼度を重視する僕のアンプが、シリコンダイオードを使わないで整流管に拘っている理由。

答えはたった一つ。音質です。

過去に散々試しました。仕事柄自分の装置だけでなく人の装置でも。

ダメなんですね。半導体では・・・。

あ、半導体でもいける場合も有ります。
その場合は、スピーカーの振動板の重い鈍いスピーカー。

最近のスピーカーならシリコンダイオードで十分(僕の経験範囲ですよー、笑)。

ところが昔の反応の早いスピーカーを使い、更にエンクロージャーを嫌って平面バッフルと成ると一発で半導体は馬脚を表します。

シリコンダイオードの歴史を見ると、兎に角整流管に追いつけ追い越せの歴史。
そりゃ、整流効率は半導体の方が良いですけど、スィッチング歪(スィッチング速度)の点では整流管に叶わない。

で、昔、整流管の音の秘密は整流効率の悪さ(内部抵抗の大きさ)に有ると勘違い、シリコンに抵抗を抱かせて実験。

見事に撃沈。内部抵抗の低い傍熱管の整流管でも実験。ヤハリ・・・・・・・・。

なぜなんでしょうね。色々と雑誌には書き出されていますが、僕の納得出来る理由は皆無(読んだ範囲)。

まあ、此処20年近くオーディオ雑誌は丸っ切り読んでないので・・・・・。

使い方に制限が多く、コストも掛かる直熱整流管。

これと同じ音質の半導体が出来たらさっさと移動したいのですが・・・・・。

拍手[5回]


コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック