平成19年4月18日開店。店主の日々の日記です。
僕の所のプレーヤー。
一式と言う注文は殆ど有りません。

そろえると結構な金額。

まあ、世の中にはその10倍以上するプレーヤーも有ったりして(大汗)。

僕の作る物は基本的に質実剛健。余計なコストは出来るだけ掛けない設計です。

で、今回のプレーヤー。一式を請け負った。更に遊び心の有るデザイン。
僕の所のフライス盤では工作不能の曲線加工。

最近知り合った精密加工屋さんに依頼する事にしました。

で、依頼の条件。材料持込。

図面が出来上がったので、材料をいつもの店に発注。
図面を1/2で引いたのをうっかり忘れて・・・・・・。

材料のサイズ、半端ではなく、アルミの比重から計算すると20kg近く・・・。
材料屋さんは昭島。加工屋さんは横浜。

バイクで行った方が絶対に時間は掛からない。

明日は20kgのアルミを積んで、フラフラと走って来ます。

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本日の更新は遅い。
だって、今まで、残業で頑張っていたんだから。

普段、残業はバイク弄り(笑)。
只今店内は、バイク弄りの出来る状況ではなく・・・・。

今日作っていたのは・・。


作ったぞ

アームベースです。此れの図面を貰ったのが、一昨日の閉店間近の時間。
昨日、材料屋さんに発注。

今日昼前に、材料屋さんから貰って来た。

昼食後から始めて、只今完成。

イヤ、頑張ったよね。

で、普段はこんなに早くは出来ません。
頑張った理由。最新軸受けのギヤボックスを買って頂いた方。

そうなんですよね。アームベースが出来ないと、ギヤボックスは只のオブジェ。

活躍する為にはアームベースが出来ないと・・・・・。

まあ、こんな理由で頑張りました。

Aチャン。残業手当、高いよー(笑)。

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カスラさんのコメントへ返事を書いたら無茶長くなりそうで・・・・・(笑)。
80年代前半、世の中はデジタル時代に突入です。
僕の記憶では、CDが発売されたのは81年。
結果、店を出て独立への道を選んだんです。
僕が店を出す時に言った言葉。
『世の中がCDだけに成って、レコードが無くなったら、店をたたむ。』
その後29年。不思議ともっている不思議な店です(笑)。

CDが出てからのレコードプレーヤー。自分で自分の首を絞めているんじゃないかい?
と言うのばかり。
まあ、焦りは判りますが、自分の仕事を見失っている人達からは、良い作品は生まれません。
CDに勝負を挑む気迫が無いんですね。

超重量プレーヤーに走ったマイクロには、小型軽量プレーヤーのノウハウは無く・・・。
最後に出たベルトドライブ。はるかに安いトーレンスに撃沈。
今だから書いちゃいますが、当時このプレーヤーを作った人の言葉。
『正直、自信がないんですよね。』

大手メーカーが作った、他のプレーヤーも似たり寄ったり。
音の良さよりも、営業上のキャッチフレーズを重要視するから、カッコは良いが出てくる音は・・・・・(この方が、雑誌の記事にし易いのも有ったりして)。
特に末期のデンオン。アームにまで電気サーボを掛けた。

要は、カタログデーターの数値ばかりを追い出した。如何にメカを電気に置き換えるか。
今考えても、電気屋が作ったメカだから、良い物が出来る筈も無く・・・・・。
当時の電気屋。メカを電気に置き換えられると、トンでもない思い上がりを・・。

当時の国産プレーヤー。駆動方式に関係なく、全てサーボモーター。
此処に原因が有るのを判っている人も少ないし、もう良質のシンクロナスモーターも手に入らなくなってしまったし・・。

アナログの衰退が見えている時に、態々良質のモーターを作ろうとする、勇気有る設計者もいなかった。

そんな時代、トーレンスはモデルチェンジ。従来のサーボモーターを止めて、シンクロナスモーターへ変更。
速度切り替えが四角いボタンから、レバーに変って、デザインは落ちたが音は間違いなく良く成った。
キャビネットも箱から(箱でキャビを作ったら、レコードをなめています)シッカリしたソリッドボードへ。
こいつと先のマイクロを鳴き比べたんですね。
アームはSMEの3009R、で統一。
トーレンスは音が判っている。
でも其の前の箱キャビ、サーボモーター時代は酷かった。
型番は書きませんね(笑)。

最近のプレーヤー。レコードをなめんなよ。って言いたくなる物多々。
オブジェへ堕落してしまった(管球アンプにも多いけど)。

って愚痴を言っても始まらないので、仕方なく自分で作ってレコードを聞いています。

追記。
ソリッドボードで思い出しました。
昔のプレーヤーは、キャビが箱なのは極常識。
僕の記憶では、ソリッドボードを最初に採用したのはマイクロ。
其の名もSOLID-5。
ソリッドボードが売りだったのです。確かに此処は良かったのですが、この頃からモーターが全てサーボへ(DD全盛時代に突入)。
シンクロナスのまま、このボードを採用していれば・・・・・・。




陰の声、DDを絶賛した評論家達、全員打ち首。

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3本アームプレーヤーやQRKなんかばかり使っていると、周りの口の悪い輩は・・・・・・。
『ピンキーさんって音ばかり言っていて、選ぶ機械ごついのばかりだよね。美的センスが無いのでは?』
なーんて声が聞こえてきます(笑)。

勿論、僕が店長時代の話。

自分だけではなく、店の試聴用にまでQRKを使うんですから・・・。

で、そいつらをギャフンと言わしてやれ。

当時30年位前。LUXのターンテーブルは美しかった。周りがチークウッドでなんとも高級品の香りをプンプン。

よし、こいつをベースにプレーヤーを作ろう。もち自腹ですよ。
型番は確かPD444(と思うのだけど自信はなし)。
このチークを生かしたデザインに合うアームは・・・・・・。
グレースのG714。アーム本体がチークで出来ているので、最初からの完成品の感じに仕上がる。

カートリッジは当時人気の的、オルトフォンのMC20。

組み上がり、要は自分で使いたくて作ったプレーヤーじゃないので、2~3ヶ月お店の展示に・・・・。
僕の事、デザイン音痴って思っていた輩をギャフンと言わせ、其のデザインで何台か売れた(笑)。

まあ、自宅へ持って帰って聴いてみるか・・。
自宅にセット、馴染みのレコードに針を下ろす。
片面1曲でさよーならー・・・・・・・。

QRKと比べる次元じゃなかった。好みでこの曲なら・・・。ナンテのも無く完全な敗北。

まあ、判って作ったんですけどね。
でも悪戯にしては散財したなー(汗)。

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音が出た

アームにSPUを取り付け、色々な調整。此れをしないとSPUは嫌がる煩いカートリッジです。

まあ、だから好きでも有るんですが・・・・・。

ヘッドアンプまでは配線が届かない。
貸し出し用の昇圧トランスを仮接続。

レコードは、何でも良いや(笑)。
こんな仕事を長年していると、試聴盤なんてなんでも良く成ります。
またそうでないと、お客様の所の音の判断が出来ません。
僕の知らないお客様の愛聴盤で試聴、判断をしなきゃいけないんですから。

第一声が出ました。ハハ、酷い音。
イエ壊れている音では有りません。
出来立ての機器、独特の音です。

普通の人がこの音聞いたら、ハ~~~~~?

で、このブログを書いている間、ドンドン音が変わって来ています。

此れだからオーディオは面白い。
この変化に気付かず、早過ぎる判断をして、折角の機械にNGを出しちゃう人、いっぱいいるんだろーなー。

さて、此の侭今日いっぱい試聴。
明日は、送ってもらったプリアンプの入力をレモに交換。
明後日の納品です。間に合ったー。


追記です。
1枚のレコードを両面聞き終わりました。
其処で、もう一度最初の面に戻します。
つまり、レコード1枚聞いてどれだけ変わったかのチェックなのですね。
ハイ、大丈夫でした。此れで安心して納品出来ます。

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先日アップしました、78回転ユニットは無事に完成。

ついにプレーヤー本体に掛かっています。

もう少しで完成

怪我を騙しながら塗装をしていたキャビ。
もうこの状態です。

今回のアームは、従来から使っていた物を其の侭移植。

プレーヤーキャビとターンテーブル一式。
駆動モーター一式の受注だったのです。

納品日時は決っていますので、今は最後の追い上げ。

明後日からは新潟ですので、明日中に完成させないと間に合いません。
今日、明日とも残業かな?

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此れなら出来る

怪我で中断してしまったプレーヤーの製作。
この作業で、一番時間の掛かる作業がボードの塗装。

イエ、塗っている時間は大した事有りません。
乾燥待ちの時間がタップリ必要なのです。

と言う事で、塗装の下塗りを始めました。
刷毛塗りですので、肩に負担が掛かりません。

ユックリと丁寧に塗りました。
殆どシンナーで薄めていない原液です。

このぐらい濃い塗料で無いと、目止めが出来ないのです。

この作業を最低2回。塗る間隔も1週間以上開けます。

塗料と言うのは面白い物で、生乾き状態ですと、シンナー(溶剤)に熔けてしまうのですが、完全乾燥しますと溶けません。

つまり、完全乾燥後に二度塗りをしないと、いつまでも乾かない、目止めの出来ないに塗膜に成ってしまうのです。

室内でやっていますから、換気扇はフル運転。でも口の中がかさかさしてきますね。
今塗っているのは、裏側(底面)。

上側には穴寸法の下書きが必要ですので、今の肩の様子ではチョイ無理。

正直イライラしますが、じっと我慢。

連休明けのレントゲンが楽しみです。

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事故に遭った時、掛かっていた仕事がプレーヤーの製作。

予定では、4月の中旬には完成。ところが・・・・・・。

プレーヤーを作るのは結構重労働なのです。

重い板を縦にしたり横にしたり。
ジグソーでの穴あけも、かなりの力仕事。

発注してあった、集成材。材木屋さんに事情を話して、納品を待ってもらっていました。

キャビで一番時間の掛かるのが、塗装の乾燥待ち。

下塗りだけしてしまいたい。

出来ている筈なのに

材木屋さんに電話をして、配送を頼みました。

本日、遊びに来た友人に、梱包を解いてもらい、コバだけ塗装をしようとしたら・・・・・・・。

板が大きい。幅650で頼んだのに700有る。
ガビーーーン。

すぐに材木屋さんへ電話。

すぐに取りに来てくれて、持ち帰り、キッチリ切ってくれました。

でも、天気が悪かった。
今日は結構酷い雨。

気を使って運んでくれてはいるんだけど、何箇所かに水滴。

水を吸った上への塗装は厳禁。

1日、乾燥。
下塗りは明日かなー・・。

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