平成19年4月18日開店。店主の日々の日記です。
カスラさんのコメントへ返事を書いたら無茶長くなりそうで・・・・・(笑)。
80年代前半、世の中はデジタル時代に突入です。
僕の記憶では、CDが発売されたのは81年。
結果、店を出て独立への道を選んだんです。
僕が店を出す時に言った言葉。
『世の中がCDだけに成って、レコードが無くなったら、店をたたむ。』
その後29年。不思議ともっている不思議な店です(笑)。

CDが出てからのレコードプレーヤー。自分で自分の首を絞めているんじゃないかい?
と言うのばかり。
まあ、焦りは判りますが、自分の仕事を見失っている人達からは、良い作品は生まれません。
CDに勝負を挑む気迫が無いんですね。

超重量プレーヤーに走ったマイクロには、小型軽量プレーヤーのノウハウは無く・・・。
最後に出たベルトドライブ。はるかに安いトーレンスに撃沈。
今だから書いちゃいますが、当時このプレーヤーを作った人の言葉。
『正直、自信がないんですよね。』

大手メーカーが作った、他のプレーヤーも似たり寄ったり。
音の良さよりも、営業上のキャッチフレーズを重要視するから、カッコは良いが出てくる音は・・・・・(この方が、雑誌の記事にし易いのも有ったりして)。
特に末期のデンオン。アームにまで電気サーボを掛けた。

要は、カタログデーターの数値ばかりを追い出した。如何にメカを電気に置き換えるか。
今考えても、電気屋が作ったメカだから、良い物が出来る筈も無く・・・・・。
当時の電気屋。メカを電気に置き換えられると、トンでもない思い上がりを・・。

当時の国産プレーヤー。駆動方式に関係なく、全てサーボモーター。
此処に原因が有るのを判っている人も少ないし、もう良質のシンクロナスモーターも手に入らなくなってしまったし・・。

アナログの衰退が見えている時に、態々良質のモーターを作ろうとする、勇気有る設計者もいなかった。

そんな時代、トーレンスはモデルチェンジ。従来のサーボモーターを止めて、シンクロナスモーターへ変更。
速度切り替えが四角いボタンから、レバーに変って、デザインは落ちたが音は間違いなく良く成った。
キャビネットも箱から(箱でキャビを作ったら、レコードをなめています)シッカリしたソリッドボードへ。
こいつと先のマイクロを鳴き比べたんですね。
アームはSMEの3009R、で統一。
トーレンスは音が判っている。
でも其の前の箱キャビ、サーボモーター時代は酷かった。
型番は書きませんね(笑)。

最近のプレーヤー。レコードをなめんなよ。って言いたくなる物多々。
オブジェへ堕落してしまった(管球アンプにも多いけど)。

って愚痴を言っても始まらないので、仕方なく自分で作ってレコードを聞いています。

追記。
ソリッドボードで思い出しました。
昔のプレーヤーは、キャビが箱なのは極常識。
僕の記憶では、ソリッドボードを最初に採用したのはマイクロ。
其の名もSOLID-5。
ソリッドボードが売りだったのです。確かに此処は良かったのですが、この頃からモーターが全てサーボへ(DD全盛時代に突入)。
シンクロナスのまま、このボードを採用していれば・・・・・・。




陰の声、DDを絶賛した評論家達、全員打ち首。

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