平成19年4月18日開店。店主の日々の日記です。
三役揃い踏み

僕が遊んでいる出力管3種。
左から300B、EL34、EL84。

EL84の小ささが際立っています(山椒は小粒で・・笑)。
EL34とEL84は5極管。5極で動作させると結構パワーを稼げますが、多極管の音がどうしても好きに成れないピンキー君は、3極管動作。

そうすると出力は34が6,5W位(300Bと略同じ)84は1,8W位。真空管のデーターブックではもう少し出る事に成っていますが、実際はこんな所です。

で、気付きました・・?

一般の人なら、右の真空管から段々左へ。遂に自分も300Bでアンプを作る様に成ったかと感動。

僕の場合・・・・・。
左から段々右へと・・・・・。
自分でも、臍曲がりと思っています。
でもEL84。可愛いんですね。

家庭で鳴らすなら十分な出力です。

先日、とある所でアンプを自作している方と知り合いました。
僕のHPを知っていて、僕はビックリ。
色々な話をしていたら、『今使っている出力管は6BQ5(EL84)です。』と恥ずかしそうに言うのですね。

使っている出力管なんて関係ないですよ。って僕は言いましたが、その頃の僕の愛用はEL34。

まさか僕までEL84へ走るなんて・・・・・・・。

じっと見てると、ニコッとしてしまう不思議な魅力が有ります。

今度、84で小粋なプリメインを作ってみたく成りました。
自宅で使っているのは有り余りのパーツで組んだ物。

今度はジックリと手を抜かず(コストも気にせず、笑)家庭で使うなら此れが一番と言うアンプにしたいですね。

そのアンプで、リチャードアレンやコアキシャルを夜中にひっそりと鳴らす。
最高の贅沢かも・・・。


追記。
鮒に始まり鮒に終わる。って知ってます?

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アダプター

旋盤が活躍して、アダプターが出来ました。
此処迄する?と言われると、しますとしか言えないんですが・・・。

折角の高強度シャシです。アダプターと言えども、手を抜きたくないんですね。


ソケット変更

シャシ上面。アルマイト掛ければ良かったかな?
そうすると、改造時間が1週間延びてしまいますし、6000番台のアルミですので、まず錆びません(バイクに使って実証済み、笑)。


ソケット変更

シャシ内部はこの様に成ります。

此処迄出来れば、配線のみ。今日中に1台完成です。

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1週間以上、掛かりっ切りだったU22の改造も2~3日前に終り、一安心。

かなり神経を使った仕事だったので、気分的には今年最後の仕事かな?

世の中そんなに甘くない。

ホッとした気分の所へ電話。

長年お付き合いを頂いているお客様。

『ナンカ、音の腰が無く成って、フニャフニャした音に成った。』

こんな時は行って聞かせてもらうのが一番。
このお客様。マルチアンプ構成。
低域と中高域(スピーカーは3ウェイ)にアンプを分けている。

聞いてみて・・・・・・?

ドライバーとツィーターから音が出ていない。
しかも左右とも。
そんなバカな。アンプはモノラル構成。左右同時に壊れるなんて?

でも、このお客様の部屋はかなり広く、ライブ気味。

モノラルレコードが多く、スピーカーの左右の距離は広くない。

どうもかなり前から片chは出ていなく、それでも結構聞け、左右とも出なくなって、オットに成った模様。

確かに片chのウーハーが成らなくても、暫く気付かずに聞いている。なんて結構有る。

取り合えず、両方の中高域用のアンプを預かり、店でチェック。

はは。300Bの不良。片側はフィラメント断線。もう片方はぼけて電流が殆ど流れない。

球交換でめでたしめでたしなんだけど・・・・・・。

300Bは高い。交換だけでウン万円。

それだけ掛けると・・・・・・。

お客様に電話。
ピ『300B交換の費用でEL34への改造が出来ますが。』

僕の店の音を聞いてもらって最終確認。

真空管を、300BからEL34へ換えたアンプを今朝納品。

出て来た音。僕の店の鳴り方に近づいています。

300Bは良い音がする。と言う先入観をなくして、聞き比べして見ませんか。

チェンジ

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プリアンプの最後の配線も終り、動作チェックです。

真空管を取りにバックヤードへ。

いっぱい

バックヤードの中のダンボール。
此れでも全体の一部です。

中身

中身はコレ。
シーメンス、ECC82。
まだ、シーメンスが真空管を製造していた時代に、大量に買った物。

僕の様に個人で作ったアンプ。しかもかなり高価。
買って頂いた後のアフターフォローが、信用をして戴くには一番大切と考えています。

其の為に必要な真空管なのです。

どんなにお金に困っても、コレだけは売りませんでした。
今迄に買って頂いたお客様に迷惑を掛けない為です。

したがって、絶対に小売はいたしません。
新しく作るアンプと補修用以外には、出庫禁止品なのです。

東西ドイツが合流する時に、借金までして購入した物です。

おかげで、今迄に出荷したプリアンプ。全台数が帰って来て、真空管交換に成っても大丈夫です(笑)。

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