平成19年4月18日開店。店主の日々の日記です。
ここ数日、フライス仕事を頑張っています。
で、頑張り過ぎたみたい。
持病の腱鞘炎が左手に・・・・・・・。

無理をするとかなり酷くなるので、今日は様子見。

で、時間が余った・・・・(汗)。

先のブログで、初めて買ったオーディオ装置。
其々に思い出が有るんだけど・・・・・・。

その中のプレーヤー。
マイクロ精機製の『MR411』。

当時マイクロはプレーヤー専門メーカーで、マニア好みの中堅会社。
この411は単品発売されているターンテーブル(MB400)、トーンアーム(MA77MkⅡ)、カートリッジ(M×2100/5)。

クッソー、カートリッジのアルファベットだけ思い出せない。バッテンの所、Eだと思うんだけど・・・。

最初は満足して聞いていたけど・・・・・・・。
音が若干歪む。歪むと言うより何か余計な音がついてくる。
今なら、付帯音なんて言うんだけど、当時はそんな言葉を知らなかった。

良く聞いていると、レコードのカッティングレベルの大きな所で顕著。

初心者のピンキー君。カートリッジかな?

この組み合わせの中でカートリッジが一番安物。

当時の僕は怪我の所為で、夜勤が出来なくて収入激減。
まあ、親の所に住んでるし・・・・(汗)。
毎月の決った額さえ家に入れれば、お金が無くても生活できる。

こんな感じでカートリッジを物色。
買ったのがグレースの『F8-E』。
グレース社のF-8シリーズの最高級機種。この上の『F8-F』はCD4用でしたので2ch用では一番高かったのです(此の辺、当時を知らない方は、なにそれ状態でしょうね、笑)。

ついでにシェルも、
グレースの丈夫そうな物を同時に購入。

グレースのシェルにつけて早速試聴。
ヘッ?左右が違う。音の違いの前に左右の違いに気が付いた(つまり逆)。

エーーー。と思って確認。
グレースのシェルのピンに付いている、カラーマークが左右で違っている。
グレースの馬鹿。

で、其の侭配線を変えれば良いのに、シェルに頭にきたピンキー君はマイクロのシェルにカートリッジを取り付け。

聞き出す。
ガックリ。付帯音が消えない。
音は若干良く成った様な気もするけど、一番改善したかった付帯音の改善ゼロ。

当時の薄給でのF8-Eはトンでもない高級品。
マイッタナー・・・・・。

数日経ち、まあカートリッジとシェルの文字、合っていた方がカッコいいよね。

その程度のノリでシェルの交換。

ハレーーーーーー。
付帯音が無くなった。
音も良く成っている。
カートリッジだけを替えた時よりも変化が大きい、勿論良い方向に。

この経験で、ヘッドシェルの重要さに気が付いたのです。
世の中ではシェルの事なんか、誰も騒いでいなかった時代でした。

追記。
当時を知っている人は、グレースが左右逆なのはご存知ですよね。
で、面白い。
ジスマークを取ろうとしたらグレースの極性なのです。
ですから当時のアーム。ジスマークがついていたのはグレースだけ。
本家本元のSMEもジスとは逆。

僕の考え。
ジスマーク選考委員会(と言う名前かどうかは知らない)のお役人。
規格を決める時に、シェルを前から見るのか後ろから見るのか、間違えたんでしょうね(笑)。

イエ、こんな話、いっぱい有ります。
ビクターとナショナルのビデオカメラの話とか・・・・・(笑)。

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トランス

昨日伺ったお客様の所から、写真のトランスを受け取ってきました。
今迄使っていたパワーアンプがお蔵入り(僕が作ったんじゃないですよ、笑)。
そのアンプのチューニングで、入力トランスを入れました(其れは僕)。
僕のアンプの入力に活躍しているトランスです。
アンプが寝てしまって、そう成ると入れたトランスが勿体無い。

実はこのトランス。CDプレーヤーとアンプの間に入れてライントランスとして使っても良いのです。
実際に使っている方、多々。

それじゃ、ケースに入れてライントランスにしましょう。と言う事で預かって来たのです。


ケース

出来上がっては見えない拘り。
5mmのアルミに3mmのネジ穴を切るのですが、板厚中心にあけると、ネジの頭がシャシの外側に若干飛び出すのです。
ハッキリ言ってかっこ悪い。

出ない様に、内側に0,5mmずらしてネジ穴をあけるんです。
そうすると内側はネジ穴中心より2mm。
3mmのネジを切りますから、残りの板厚0,5mm。
こんな加工も、平気で出来る様に成りました。


内部配線

内部配線が終った所。
で、気付きました?
ライントランスなのにアース端子が付いているのを。
一般にMCトランスには付いていますが、ライントランスには無いですよね。
でも其れはブッブー。
信号電圧が高いので、目立たないだけ。ハムを拾っています。
トランスの1次側と2次側は別回路。の基本を理解していない証拠。
でも、市販のライントランスにアース端子が付いているの見た事無いなー・・・・・。
実際にメーカー関係の人と話してみても、アースを本当に理解している人・・・・・・・。
製品の内部写真を雑誌に載せて、アースが判っていないのを平気で晒している人多々。
まあ、愚痴を言っても仕方が無いのですが・・。
でも、何も判らないユーザーにそう言うのを渡してお金を取るなんて・・。

完成

完成です。
ロゴがカッコイイーーー(笑)。

最近乗り回しているスズキのバイク。
こいつにも、このロゴを入れちまおうかなー(BMには入っています、笑)。

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少しずつ、仕上がってきている、ヘッドアンプの電源。

小信号を扱う部分ですから、B電圧も低め。
100V巻き線をチョークインプットで使いますので、略80Vの電圧です。

此処で問題。僕の愛用のコンデンサー。耐圧が50Vなんですね。

最近の国産品は丈夫だから気にせず使います(ウソウソ)。
困りますよね。気に入ったコンデンサーに使える耐圧が無いと言うのは・・。

こんな時の対策、皆さんはどうします?

僕は二つのコンデンサーをシリーズに繋ぎます。
こうすると、容量は半分に成りますが、耐圧は倍に。

つまり、今回使っているコンデンサーは100μ、50Vですので、50μ、100Vのコンデンサーが出来上がります。

此処で問題。二つのコンデンサー。まったく同じ電気特性でしょうか?
有り得ません。と言う事は、二つのコンデンサーに同じ電圧の掛かる保障が無いんですね。

片側に50Vもう片方に30V掛かるかも知れないんです。
50V掛かっている方は、チョット冷汗を・・・。

耐圧アップ


で、写真の抵抗です。20kΩが其々のコンデンサーにパラに入っています。
こうすると、二つの抵抗の分圧回路で、二つのコンデンサーに同じ電圧が掛かります。
1MΩ等でも良いのですが、低い抵抗の方が電圧の分配が安定します。
1mAも流せば安定します。
今回は2mA流しています。電流値が多い程電圧は安定しますので、電源の余裕との兼ね合いで決めます。

この抵抗はブリーダー抵抗の働きもしますので、一石二鳥です。

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