平成19年4月18日開店。店主の日々の日記です。
V2の連続不調。温度上昇と判断しましたがピンキー君はしつこい。
駄目に成る右chと大丈夫な左ch。
動作温度の差はどうなのよ・・?

で、此の写真。


3本ずつ1列に並んでいるのがフォノイコライザーの真空管。
片側だけをトランスケースに塞がれ、反対側が開放の左ch。
両側をトランスケースに挟まれた右ch。

昨日迄は右chだけの温度測定でしたが、今日は両chの測定です。
まあ、見ただけでも右の方が温度は上がるよね?

で、実際はどうなのよ。

そんな訳で13:40。通電開始。
40分間隔程度で温度測定をして見ます。

で、最初の温度測定。ECC82はメチャ低い温度です。
2段目、3段目もECC82で組みましたら、今回の問題は起きなかったかと・・・。


拍手[2回]


放熱対策中のプリアンプ。
今考えている真空管のシールドケース。

チョイ背が高い。
ラック上部との隙間は数ミリ。

入れてしまえば、上部には40mmの空間が有るけど、入られない・・・(汗)。
アンプをラックにセットしてから、シールドケースを被せるのも不可能。

ウーーーーーーーーン・・・・。

仕方ないか。アンプの下に敷いてあるタモの集成材。
現在は50mm厚。

此れを30mm厚に減らせば楽勝。
じゃあ削って・・・・・(冗談です)。
電気鉋は持っていますけど、50mmを30mmに削るなんて・・・。

と言う訳で、普段からお世話に成っている木工屋さんへ注文です。

単純な1枚板ですけど、塗装もお願いするので1週間以上掛かると思います。
その間にシールドケースを作りますか・・。




オット、勿論プレーヤー加工の合間にですよ。

拍手[1回]


右ch2段目だけが直ぐに不良になる。
テストの結果は昨日アップした通り。

2段目の球が高温に・・・・。
そう考えると、今迄意味不明のトラブルが全て納得出来るのです。
あ、最初のトラブルは組み上げ直ぐですから、完全に真空管の不良。
続けて2回目3回目と不良が続き、これは何か有るぞー・・・・・・。

そんな訳でのテストだったのですね。
ラックに納めない状態でも、2段目の熱上昇には驚きました。
畳の上であの温度ですから、上を塞がれたラック上では・・・・・・(大汗)。

で、昨夜色々と方策を考えました。
シャシの天板と底板に放熱用の穴を開けるのが一番簡単(市販のアンプは皆この方法)。
ただこの方法をしますと、シャシの中へ埃が入るのです。
此の埃は高圧回路へ吸い寄せられます。
埃だけなら良いのですが、日本は高温多湿。
埃が湿気を吸うんですね。
もう後は判りますよね。
実際にコレでトラブったアンプを見ています(パワーアンプですけどね)。

僕のアンプの自慢。組んで15年経ったアンプの底板を外す。
1週間前に組みました。と言っても信用される状態なんですね。

今回、シャシ内部の熱問題は有りません。
あくまでも右ch2段目の真空管の放熱(ECC82で組んでればねー・・)。

そんな訳で、手軽な方法へ進める事にしました。
冷却ファンの導入です。同時に真空管のシールドケースも作ります。
勿論、放熱を十分考えたケースです。

でも、こんな事を考えている時間が一番楽しいんですよねー・・。


拍手[2回]


電源を入れっぱなしで動作中のプリアンプ。
時間を置いて測定する度に真空管の温度は上昇。
遂に2段目が3段目に追い付きました。

構造から2段目は1段目と3段目に挟まれていますから熱的には苦しい。
で、覚えていますかね?

ラックへ入れた状態。上側にスペースが無い。と言うかもっと拙い。
40角のアルミで組んだラック。アンプの周りをシッカリと囲んでいます。
拙い事に真上には40mmの空間が有るけど、その前後左右はアルミ角材で塞がれている。

つまり暖まった空気が上部に溜まり易い(と言うか溜まる)。
左chは片側が空いていますが、右chは両側をトランスケースに挟まれている。
両側をふさがれ、更に前後の真空管に温められて・・・・。

上に逃げる高温の空気もシッカリとガードされている。

完全に設計不良です。放熱を考えていなかった(82よりも2倍以上の発熱だもんね)。
まあ原因が判りました。通しで1~2時間の使用なら問題は出なかったと思います。
僕の場合、乗っちゃうと・・・・・。

でも言い訳ですよね。考えが浅かった。
さてどうしよう?

空気の流れを作れば解消です。

バイク弄りの経験が役に立つかな?



チョイのアイディア。
暖まった空気が上に溜まるんだから、その部分の角材に空気穴を開ける。
バッチリですよ。でもね、その角材を外すには上に乗っているプレーヤーを退かさないと無理。
で、プレーヤーの重量・・・・・(涙)。

いっそシロッコファンでも付けちゃおうかなー・・・・。

昔々、高熱を発するアンプには冷却ファンが付いていました。
でもそれは全てパワーアンプで・・・・・・・・。
世界初のプリアンプへ冷却ファン・・(ギネスに載るかなー・・)。


で、一番簡単な解決方法。
トランスケースを取っちゃう(こうすれば空気の流れは自由に)。
でも、むき出しのルンダール、かっこ悪いんですよね。
ジックリと考えます。かっこ良くてバッチリな方法。

拍手[3回]


先程真空管を交換して、無事に治っただろうアンプ(笑)。

で、此処でご忠告。
僕の目から見たら、皆さん簡単に真空管を交換し過ぎです。
真空管がおかしくなった。交換したら治った。真空管の所為だよね。

此の判断、完全にブッブー(ハイNGです)。
真空管は電球じゃ有りません。簡単に交換しないで下さい。

問題はなぜ真空管が逝ったのか?
真空管其の物が不良だった。この場合はOK。
問題は、真空管を逝かせた原因がアンプ側にある。

コレの判断の出来ない人は、絶対に真空管交換をしない事。
その辺の判断の出来るプロに任せるべきです。

で、話を戻します。
真空管を交換したプリアンプ。
あれから電源を入れた侭。

で、僕がしたチェック。


判りますよね。非接触温度計(教えてくれたN様、感謝です)。
コレで真空管の温度を測るのです。
異常電流が流れれば、必ず高温に・・。

僕のアンプの場合、2段目と3段目の真空管(ECC99)。全く同じ動作点。
つまり発熱量が同じ。

早速測定。
笑っちゃいますが3段目が75℃。2段目は68℃。
今の所異常なし。

今夜中働かせますか。


で、真空管の動作点に煩い僕が、2段目と3段目を同じ動作点?
理由は考えて見て下さい。
イコライザーの働きを考えれば納得出来る筈です。

で、更に1時間後の温度。
2段目3段目共に上がっていました。
どちらも10℃弱。
只2段目の急上昇は有りません。
念の為にパワーアンプの電源ON。
ノイズ量は増えていませんね。
ヤハリ2段目は呪われていたのでしょうか?

拍手[3回]


ウーーーーン。またもや不調・・・・。
一ヶ月程前に、真空管へシールドをしました。
其の様子です。




フォノイコライザー初段管はECC82。コイツにだけニッケルフェルトを巻きつけ、アースへ落とします。
2,3段目のECC99は扱う信号が大きいですので、上部へ銅版(と言っても極薄)の屋根を設置。
99の放熱の為に、真上に小穴を開けています。

ずっと好調だったのですが、段々右chだけノイズが増えて来た。
更にシャシを叩くとスピーカーから其の音がする。
叩くと音が・・・・・。の場合は真空管不良が殆どです。
勿論これも右chだけ。
只、SWオン後数分で治るので、様子見をしていたんですね。
ところが数分が10数分になり、最後は治らなくなった。

そんな訳でアンプを下ろし、どの球なんだよ?となった写真です。


ラックからおろし、右chだけ電源に繋ぎ、パワーアンプと接続。
パワーも含めアンプの電源をオン。

手で軽く真空管に触れると、2段目の真空管が異常に反応。
コイツか・・・・・・・。
真空管を交換したらケロッと治った。で・・・・・・・・。

最初に僕を梃子摺らせたのも此の2段目。
散々の苦労で此の真空管の不良に気付いた。
一ヶ月程度の使用で、またもや段々と不調。
其の時も2段目。
この時には用心で真空管ソケットを交換。
電流値なども徹底的に測定。
其の時に序にシールド作業をしたのです。

また一ヶ月程度の使用で2段目の不調。
右chの2段目は呪われているのか・・・・?

こうも続くと単なる真空管の不良と言い切れないんですね。
どこかのパーツの不良で、時々異常電流を流してしまう?

此の時々と言うのが修理屋泣かせ。
見込み修理でパーツを交換するしかないのです。
でもイコライザー部分。完全に組み直しているし・・・・・・。

とりあえず治ったので、当分様子見です。



お客様に渡したアンプでなくて良かったー・・・・。

何台もアンプを組むと、本当に偶にこんな事が起きます。
正しい原因を掴みませんと、永年不調に悩まされます。
正しい原因を掴むにも測定が一番の近道です。
偶々3本続けて99の不良に当った。と考えるほどお人好しでは有りませんし・・。

拍手[3回]


此処数ヶ月間、掛かりっ切りだったプリアンプ。
音は昨年のうちに出たのですが・・・・・・。

原因不明の超低域発振。
CDを聞く場合には一切出ません。
レコードも通常の音量でしたら問題なし。

針をレストに戻し、VRをじわじわと上げます。
するとフルボリューム直前で、右chだけ発振。

これも毎回確実ですと、原因判明も簡単なんですけど、時々なんですね。

この様な症状は、イコライザー段とフラット段が電源回路を介して正帰還が掛かった場合起きます。
高校の時に作ったアンプで悩まされました(今なら原因は簡単に判ります)。当時電気科の先輩に聞いても判らなかったんですね。

この場合の対処法は一つ。デカップリング回路の強化(只、今迄作ったアンプでは起きなかった?)。
で、その強化の為に沢山のケミコンを買ったのです。

まあ、何時もの序で、色々と測定もして、新しいノウハウも手に入れたんですけどね。

デカップリングを強化してもダメ。エーイ面倒なりとイコライザーを全分解。組み直し。
一時治ったかに見えたんですけど再発。
そこで、更にデカップリングを強化・・・・・・。

治りません。オシロへ繋ぐと異常は微塵も見せない。
必ず右chだけ発振する。
こう成るとパーツの不良。バラしても左右が入れ替わっていない部品は・・・・・・。

エーーー、今日原因が判りました。
きっと、普通の人の方が早く原因にたどり着いたと思います。
なまじ、この様な現象の原因は・・・・。なんて知っていたから・・・・・・。

原因は、ナント真空管。ECC99の不良です。
言い訳ではないですけど(言い訳ですよね)、過去に真空管の不良でこの様な現象を経験した事が無い。

昨日、左右を換えてないパーツって考えたら、トランスと真空管。
で、正帰還が掛かる真空管は、1段間に挟んだ2段目です。
つまりフラット段の2段前。
イコライザー2段目のECC99を左右入れ替えました。

暫くは大人しかったのですが、数時間後左chが発振。
嬉しかったですよ。この現象の解決に数ヶ月間掛けちゃったんです(恥ずかしい)。

普通の人なら、真空管を入れ替えますよね(原因が判らないので、手近な所から手を付ける)。
なまじ理論を知っていたものだから、正帰還はデカップリング回路の不調と言う思い込みを・・・・・・。

99は真空管としては内部インピーダンスが非常に小さいのです。
で、超低域で動作が不安定に・・・。

ECC82でしたら、絶対に起きなかったと思います(過去数十年、この現象の経験無し)。
基礎の本を読み直しても(30年ぶりかな、笑)、電源回路に問題あり。と言う回答だけでしたから。

まあ、おかげで使えるケミコンも見つけました。

そうなんです。失敗は最高の教科書。成功からは何も学べません。



拍手[5回]


こんなに手の掛かったアンプは始めて(汗)。
色々と、色々と有りましたが、とりあえず完成です。


中古のフィルムコンデンサーが殆ど撤去されて、新しいコンデンサーを使いましたから、リード線の長さを苦労しないで済みました。
結果、コンデンサーの向きが揃って綺麗(笑)。

目に付くケミコンに緑の矢印を付けて見ましたが、写真で見えるのはほんの一部分です。
他の部品に隠れて見えないケミコンも沢山有ります。

これも使えるケミコンを見つけられたから。

最終的に購入したケミコンの種類は12種類。購入したのは260本。
略、エリートストラトと同額(大汗)。
この類の購入。クレジットは出来ませんからねー・・・・・。

完成したのは昨日です。勿論徹底的な測定もしました。
本当は直ぐにセットアップしたかったのですが、足の調子が今一。
無理して落としでもしたら・・・・・・・・。

そんな訳で、これからセットアップです。
パワーアンプも弄って有りますので、結果が楽しみです。

さて、今夜は乾杯が出来るのでしょうか?(ハラハラドキドキ)。

拍手[4回]