平成19年4月18日開店。店主の日々の日記です。
1個目のコイルのエポキシが生乾き。

この生乾きが、巻枠から外すタイミング。

完全硬化をすると、巻枠から外れ難いのです。
どの程度の生乾きかと言うと、爪で押すと若干凹む程度。
此の辺の感覚は経験です。

外したコイル。インダクタンスは合っていません。
チョイ、多めに巻いて有ります。

今回欲しいインダクタンスは0.94mH。

巻き上がりを計ったら0.97mH。

解いて調整をします。

コイル測定

インダクタンステスターでの実測値。

0.01mH多いですが、測定器の誤差は1%。

この程度は問題ありません。
許せる誤差は2~3%と思っています。

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苦労の末(本人は楽しんでいますが、笑)完成した1吋ホーン。

直ぐに鳴らしたいのは山々ですが、そうは問屋が卸さない。

今使っているツィーター。クロスを6kHzで使っています。

今回は3kHzクロスで使います。

ネットワークを作り直さなければいけません。
昨日、BLOGのアップ後、1吋ホーンを取り付けたドライバーの、インピーダンス測定です。

流石国産品。左右の誤差が殆ど有りませんし、メーカー発表のインピーダンスカーブも、結構有ってます。

海外の一流品なんて可也ヤバイ(笑)。

実測しないで、ネットワークなんて絶対に作れません。

今回のドライバー。僕の使いたい3kHz以上はインピーダンスがフラットで、音圧のピークディップも有りません。

高音も、僕の検知限界(笑)まで綺麗に伸びています。

今朝は早速コイルを巻き始めました。

コイル巻き

最初の一巻。此処で一旦ストップです。

理由は・・・・・・。


巻き始め

最初の巻き始めのコイルの引き出し部分。どうしても隙間が出来ますし、完成後に解ける恐れも・・・。

エポキシで固めます。エポキシの硬化待ちの休憩です。

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頑張ってます

世の中は、皆さん年末休暇。
僕は一生懸命コイル巻き。

好きで始めた仕事ですから、文句を言ってはいけませんね。

コア入りで、このサイズを巻くのは初めてです。
8.5mH欲しいですので、かなり巻きます。

空芯でしたら、更に大柄に成ります。

経験上、此処迄は巻かないで、必要な値は出ると思いますが、兎に角巻いてみませんと、インダクタンスは判りません。

しかも旋盤で巻いていますので、旋盤に付けた状態では、チャックの鉄の影響を受け、正しい値が判りません。

兎に角巻いて見て、実測値を取り、これからのデーターに成ります。
大変ですが、コア(純鉄)入りコイルの音が判ってしまったので、苦にはなりません(笑)。

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切削

取引先が全て休みに入った今日。

部品待ちの仕事は全てストップ。
正月休みなんて・・・・・・・・。

で、始めました。切削です。

純鉄丸棒。もう判りましたよね。
そう、ネットワークコイルのコア材です。

散々書きましたが、市販のコイルで、コア入りコイルに満足した事は有りません。
必ず嫌な付帯音が付いてきて、品が無いのです。

ずっと、空芯コイルだけを愛用。と言っても市販の空芯コイルもまた不満。

仕方なく、自作を続けてきたのです。

市販のコイルのコア。良質な物を使っていません。磁気歪の少ない材質と言う事で純鉄を選びました。

コア入りコイルの利点は、コイルの巻き数を減らせるのです。

ウーハーを考えて下さい。高域カットの為に、ボイルコイルにシリーズ(直列)にコイルが入ります。

コイルを解いたら、とんでもない長さの筈。要はスピーカーケーブルを滅茶苦茶長くしたのと同じです。

磁気歪の少ないコアを使い、コイルの巻き数を減らせたら・・・・・。

2年ほど前から僕は愛用。

不思議と、この頃からネットワークの仕事が無く成りました。
結果、コア入りコイルを使っている方も、僕の他に一人だけ(笑)。

今回、僕のネットワークが作り直しに。
余ったコア入りコイルを、有る方が試聴に持って帰りました(僕は貸し出したつもり)。

帰って来る事は無さそうです。

今回巻くコイル。僕独自のダミーロード用。
ウーハーにシリーズに入る訳では有りませんので、効果の程は不明。
さてさて、どうなりますか?

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今朝、目が覚めたら背中が痛い。特に腰周りも・・。

オイロダインの改造に掛かってから、体を酷使したもんなー。

重いアンプを運び、30kgのエナメル線の塊を運び、2mmのエナメル線でのコイル巻き。
その他色々・・・・・・。

背中に手を当てると筋肉がパンパンに張っている。
一瞬、休もうかな?とも思ったんだけど、音の確認はしたい。
一晩でかなり変わっている筈。

エッ。夜中も鳴らしていたの?

イエイエ、何もしていません。でも音は成長するのです。

犯人はハンダ。僕愛用のハンダ、金属結晶が落ち着くのに時間が掛かるみたい(あくまでも想像)。

一晩で兎に角変わります。だから楽しみ(笑)。
詳しくはこちら。
http://hayashilab.syuriken.jp/auhanda01.htm

店に来て直ぐにSWオン。

ハハハ。昨日と全然違う。よい意味でも悪い意味でも。
付帯音は減った。各ユニットのバランス、滅茶苦茶。

アンプの入力ボリュームの調整をし直します。

アッテネーターの時と違い、目盛りが有りませんからチョットと惑います。

色々なレコードでセッティング。

今迄は、ドライバーやツィーターを上げ過ぎると、いっぺんに煩くなったのに、今度は煩くならない。結果つい上げ過ぎてしまう。

勿論セットしたてです。レコード片面聞いているうちに、バランスが崩れてくるのは毎度の事。

焦っても無理。こんな時はのんびり構えて、装置と真っ向勝負。

お互いの気心が判って来るまでは大変。特にポテンシャルの高い装置ほど、こちらに使い方の腕を要求して来ます。

オイロダインが化けました。今迄の何だったの?

ポテンシャルの高いスピーカー程、環境(周りの装置)でコロコロ表現を変えます。

アンプを選ばないスピーカーなんて・・・・・・・。

で、今回のネットワーク回路。

回路

極普通の12dB/oct、-3dBクロスの回路です。

兎に角今迄は、アッテネーターに悩まされてきました。ネットワーク内の部品で一番悪さをしているのがアッテネーター。そう信じています。

でも、必要悪。無いとユニット間のバランスが取れません。

更にアッテネーターは8Ωとか16Ω。つながれるユニットが其のインピーダンスの時だけ、この値を保障しますが、つながれるユニットのインピーダンスはかなりまちまち。

仕方なくユニットのインピーダンス補正抵抗をユニットとアッテネーターの間に挟んでいました。

此処まで気を使ってアッテネーターを使用しても、更に問題。

アッテネーターの絞る位置でインピーダンスが結構狂うのです。
煩く言えば、アッテネーター位置でコイルとコンデンサーの値を調整する様なのです。

このアッテネーターの排除。

各ユニットを専用アンプで鳴らし、アンプの入力にVRを入れユニット間のバランスを取るしか方法は有りません。

本当に贅沢な方式です。

かなり前から、パワーアンプとスピーカーユニットを直接繋いだ音の鮮烈さは知っていました。

ネットワークを挟むとこの鮮烈さはかなりスポイルされます。
フルレンジユニットの鮮烈な音ですね。

じゃあ、チャンデバでのマルチ。

残念ながら、僕の知っているチャンデバ、満足できる物は有りません。
自分でも、実は何度か作ってはいるのです。でも駄目でした。特にバンドパスになると全然駄目。

先日書きました、僕の家への雑誌取材。其の当時は3ウェイのチャンデバでのマルチアンプにネットワークでツィーターをプラスした4ウェイシステムだったのです。

まあ、若気のいたりの装置でしたね。


で、今此処で成っている音。アンプとユニットを直接繋いだ鮮烈な音。

かなり遠回りしたような・・・・・・。

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今日は朝一番で野暮用。今日頑張れば音が出そうなので、さっさと済まし店へ。

足りなかったコイルを巻き(小容量で助かった)、ネットワークを完成させる。

ナンセ、3ウェイのマルチアンプでのネットワーク。入力が3系統なら出力も3系統。

間違えていないよね・・・・・・。

何度も確認。

アンプとネットワーク、更にスピーカーユニットへの配線。此処で間違えて低域をツィーターなんぞに加えたらオーマイゴット。

何度もオイロダインの後ろへ行き確認。

真空管の抜けていたウーハー用アンプ(リチャードアレンに使っていた物の改造品)に球を挿し、スピーカー周りの配線は完了。

ウーハーの位相がドライバーと合っているかは1/2の確率。この周波数なら耳で判る。

取り合えず全て同相接続。

ウーハー用アンプの電源極性を確認してから、他のアンプとの接続。

何度味わってもチョット緊張する一瞬です。

特に最近の僕のアンプ。2ch入っているアンプは全て逆相動作。正直、頭がこんがらがった。

まあ、音が出れば判るし・・・・・(汗)。


完成

取り合えず、ウーハー用のアンプだけ電源オン。

無事に鳴り出す。550Hzクロスなので人の声なんか殆ど聞こえます。

左右の位相もチェック。中心に定位しているので間違いはない。

続いて左chだけの中高域(ピンキーアンプ)アンプのSWオン。入力ボリュームは全閉。

でも下駄を履かせて有るので音は出ます。ドライバーの音量をウーハーに合わせ徐々に上げる。

ハハハ、ウーハーと逆相。声の上が痩せてしまった。ウーハーだけ逆相に接続変更。

声が自然に。ウンこちらですね。

続いてツィーターも上げる。全体のバランスが取れてくる。

右のピンキーアンプも電源オン。

入力ボリュームの位置を左に合わせる。

まだまだ付帯音(組んだばかりの機器にはよく有る現象)が多いけど、以前よりゆとりの有るなり方を始めた。
成功だな。



ダミーロード

僕の方法には不可欠なダミーロード。

今迄は2ウェイでのマルチだったのでハイパスとローパスだけだったのに、今回は3ウェイ。ダミーにもバンドパスが必要です。

此れはドライバーのダミー。



ダミーロード

こちらはウーハーに入っているダミー。コンデンサーだけです。



ダミーロード

ツィーターのダミー。コイルでツィーターには不要な6kHz以下をショートします。

一般の定電圧駆動のアンプ(定電圧アンプで此れをやるとアンプを壊します)なら必要の無い物ですが、僕のアンプは定電力駆動。

このダミーをつけないとネットワークで切りきれないのです。

このブログを書いている間もレコードは掛かっています。
ドンドン音が変わって来て、かなりニコニコ。

さて、落ち着いたらコア入りコイルの実験です。

追記。
定電圧駆動の問題はこちらにアップして有ります。
基本的にNFを掛けたアンプは定電圧駆動に成ります。

http://hayashilab.syuriken.jp/auteidenatu1.htm

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ダウンロード(doc)

僕の秘密データー(笑)。

もしも、コイルを巻いて見たいという方にはニコッのデーターと思います。

コイルのターン数。と言う検索で僕のHPやBLOGへ入ってくる方が結構います。

僕も、自分で巻きだす前は計算式が有ると思っていました。

要は、ターン数(巻き数)でインダクタンスが決ると思っていたのですが・・・・・・・。

現実は全然違いました。コイルの基本を考えれば気が付くんですが、ターン数ではなく、線の長さで決ってくるのです。

ですから芯に近いところでは、直径が小さい。結果線の長さも短い。
此処では片道巻き終えても、インダクタンスは稼げません。
外周に近づく程、片道での容量アップは目を見張る程。

データーを見れば一目瞭然ですよね。

このデーターのコイル長(幅)は50mmと38mmの二種類です。

線径が1.4mmと1.6mmは巻き芯の径が25mm。線径が2.0mmは35mmでスタートします。

ターン数は片道を数えています。

このデーターを作るのにはかなりの日数(年月)が掛かっています。

初めてのコイル容量を巻く度に取ったデーターですので、完全実測値です。

コア入りのコイルは、まだ発表出来る程のデーターが有りません。
新しい容量の度にトライ&エラーの連続です。

良いネットワークを作るには良いコイルと良いコンデンサー、正しいスピーカーインピーダンス値が必須。

8オームや16オームを前提の市販のネットワークは、取り合えず音が出ますレベルと思っています。

正しいインピーダンスで作られていないネットワークと、スピーカーインピーダンスに捕らわれないチャンデバ。

この二つの鳴き比べでは、軍配がどちらに上がるかは火を見るよりも明らか。


此処迄やったネットワークとチャンデバを、鳴き比べてみませんか。

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足りなかった

アンプ改造が全て終り、ネットワークの改造へ。

この写真はドライバーへパラに入るコイルが取り外された所。
インダクタンス変更で、解かれたコイルです。

それ以外のコイルも全て出来上がり、コンデンサーは手持ちが十分に有ります。

ニコニコニコ。今日中に音出しが出来るかな・・。

僕のネットワークの配線は、ウーハー側から始めます。此の辺は自分にとってやり易い方法で大丈夫なんですが・・・・・・・・・。

最後のツィーター部の配線と部品交換。

で・・・・・・・・・。
コイルが1個足りない。其の容量を巻いた記憶も無いし・・・・。

今日中の音出しは無理みたい・・・。

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