只今の僕の作業机の上。
例のスピーカーチェック用のアンプのチェック。
作ってから30年近く経っているんですね。そのアンプの出力をタンノイのツィーターに直に加えます。
僕が何を言いたいのか判りますよね。
ネットワークを介さないで直に信号を入れる怖さ。この意味の判らない人はアンプやスピーカーを弄ってはいけません。壊しますよーーーーー。
ウーハーは使用帯域外の信号を入れても平気です。
ツィーターはユニットの最低周波数より低い信号を入れると壊れます。
昔、ツィーターの音量を上げたくて、シリーズに入っていたコンデンサーを短絡した方がいました。
結果は判りますよね。
オーディオ機器を弄りたいのでしたら、最低限の基礎知識は必要です。基礎知識無しで耳だけの判断・・・・・・・・(怖)。
最初にこのアンプに必要な特性を考えましょう。
1) 最大出力は5W程度で充分。
2) 絶対にショックノイズ等を出さない。
3) 絶対にDC漏れが無い。
4) 絶対に発振の恐れが無い。
この条件を完璧にこなさないとユニットを壊す恐れが大きいのです。
この条件に当て嵌まるアンプは・・・・・・・?
OPT付きの真空管アンプがピッタリ。
直熱管はブッブー。ノイズの点で失格です。
きっと10年位使っていなかったこのアンプ。
10年前には動いていたし、それ以来使っていなかったので平気な筈。って考えていませんか?
以前、古いアンプを保管していたあるお客様。
『アンプは腐らないし・・・。』
エーーーー、僕に言わせりゃアンプも腐ります。
長期使わなかったアンプにスピーカーを繋ぎアンプに火を入れるなんて自殺行為。
何が起きても知りませんよー。
今回、何かが起きたらお客様から預かったタンノイを壊します。
と言う事で、タンノイのチェックの前にアンプのチェックなんですね。
元気な事が証明されましたが、ピンキー君は信じない。この後数時間連続運転で異常が出なかったら信じます(勿論100%では有りません)。
で、今回のアンプの中身。
30年前の下手な配線(汗)。でも当時からアース母線を使っていなかったのには感心。
整流管を使っていないのは単にコストの問題です。
ちなみにパワー管は6L6の三結。
初段管はECC82を単管接続。
30年前のアンプと今作っている僕のアンプ。
回路の変更が無いのがなんと言うか・・・・・・(笑)。
回路に凝ると故障率が上がるのが一番気に成っています。
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