暫らく振りに俎上に上ったピンキーアンプ(笑)。
昨日バッファアンプ(ドライブアンプ)の出力につながれて測定されていたのは、ピンキーアンプの入力トランスです。
このアンプを繋いでも良いんだけど、重いしでっかい。
そのアンプの中で、何度も抵抗を交換して測定するのは抵抗が有る(洒落って気付きました?)。
真空管のグリッドにつながる入力トランス。真空管は電圧動作。つまり電圧さえ加えれば(グリットですよ)電流は流れないで(もの凄く厳密に言うと流れるんだけど、無視)動作します。
と言う事でトランス単体で測っても、アンプに実装して測っても同じ結果が出るんですね。
面倒な事キライ。重いアンプを持つのキライと言うピンキー君はトランス単体での測定を選びます。
測定して其れでお終いなら楽なんだけど、アンプ内部の抵抗の交換には重いアンプをエンヤコラ。
と言う事で机の上に乗りました。先の測定で抵抗値は判っているので、単に交換すればお終い。
楽なんです。
で・・・・・・・。
先の写真でも気付いたかなー。
自分のアンプはこんなモノ。余ってしまった真空管。棄てるにゃ惜しい。使えるだけ使って寿命が来たら交換しようと思っているんだけど、EL34は兎に角丈夫。300Bよりも持ってしまう。
世間で言われる程、300Bは長寿命じゃないし・・・・。
売られているアンプで長寿命の300Bは、僕の知っている限り動作点が低いので長寿命。
でもあの動作点では本来の音には程遠く・・・・。要は300Bを使ってます。と言う点だけですネ。
僕は結構パワー管にはきつい動作を・・。でもEL34、持つんですねー。
話が飛んじゃいました。
測定時の回路です。
一番上が今迄の回路。
入力トランスの二次側に100kΩのVRが入っています。
今迄のドライブアンプではこの状態でフラットだったのですね。
直熱管排除大作戦の結果、ドライブアンプの出力インピーダンスはかなり下がりました。
アンプ単体で実測しても良いんですけど、あまり意味の無い事をするのはメンドイ(汗)。
で、実装測定をしたら、高域でトンでもピークを発見したのです。
と言う事で二番目の回路。此れが測定時の回路。右の真空管は実際には有りません。最初に書いた理由で測定には不要です。
で、ピークが出た時は二次側の抵抗を小さくします。
赤の抵抗値を探したのです。
結果は何と10kΩ。1/10以下でフラットなんですね。
今回のドライブアンプの低インピーダンスが判ります。
で、一番下が本番回路。
こんなに下げても電圧の変化は極僅か。
サテサテ、どんな按配に成ったかな?
聞きなれているレコードに針を下ろし・・・・・・・・・。
良い意味で、極普通の音に成りました。
ヤハリ、今迄チョイバランスが?と感じていたのは受けの抵抗値が合っていなかった所為。
コアキシャルでは判らないで、10Wでは判ってしまうと言う、ナンダカナの結果です。
今回の記事でお判りでしょうが、トランスの二次側のターミネーター抵抗。
トランス表示のインピーダンスの抵抗値を付ければ良いと言う世界じゃ有りません。
パワーアンプは何も弄っていないのに、前のアンプを弄ったら再調整に成ったのです。
此れをしないで、出来上がったアンプに色々なトランスを乗せ換えて、試聴テストなんて信頼出来ると思いますか?
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