暫くぶりに作業台の上に方眼紙と沢山の部品。
沢山のパワーアンプを作って来たけど、その殆どが使われるオーナーに合わせた一品物。
プリアンプは標準品が有るのに、パワーアンプは無いなー。
散々作って来たので、どの様な性格のアンプが誰にも使い易いか判って来たと言うのも有るんですね。
まず壊れない事（一番大事）。
壊れても修理が簡単で僕以外の人でも有る程度球のアンプを弄った人なら修理可能にする事。
一般市販のパーツを使い、後々の修理に困らない事。
性格としては正直なアンプ。音楽に対して黒子に徹する事。
繋がれるスピーカーやプリアンプを選ばない事。
こんな所ですね。
特殊な回路は使いません。誰が見たって入門者用としか思えない回路です。
僕のプリも同じ。本当に教科書通りの設計。
良いアンプを作りたいなら、余計な事をしない事。
余計な事をすると、音にくせが出て故障も多く成ります。
雑誌等の製作記事は教科書通りでは誰も見向きもしません。
昔、喜多さん（伊藤喜多男氏）がこの辺をサーカス回路って呼んでいました。
良いアンプを作りたいなら、全うな回路で正攻法。此れだけなんですね。
年初めに作った試聴用プリが良い出来でしたので、其れと対に成るパワーアンプが欲しく成ったのです。
長年安心して連れ添う事の出来るアンプ。
其れを目指して始めます。
[8回]
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2A3シングル
CRC-830B 26年前、ラジオ技術誌の取材記事にあった故菅野義信さんの生き方にあこがれて手紙で光悦を譲ってくれるようお願いしたら、ご本人から電話で作ってくれるという御返事をいただいた。そのとき氏はスピーカーはシングルコーンのP610A、アンプは２A3のシングルで鳴らしたらよいとお話しされました。なぜそうすべきなのか、その意味を問うことなく、中学時代から３０年近く雑誌記事に毒されていた私は、使っていた６RA８シングルアンプでは役不足に感じ、アクロバティックな回路の送信管アンプをこしらえました。OPTが倍も大きくなったためか格段に音質はよくなりました。けれど、昨年バイアス・チェックで誤ってショートさせ、凄まじいショック音。以後、ハムに悩まされ、組み直すこと５回、しまいにはシャシも作り直してようやく音楽を聴けるまでに回復しました。今かんがえれば自分の技術レベルでアンプがなんとか動作していたのは幸運としか言いようがありません。シングルアンプ自体、複雑な要素を持っていると思いますが、その強みを最大限に生かすために、改善の積み重ねの中から逆相ドライブにたどり着いたことに感嘆するとともに、年齢的にはピンキーさんよりも天国に近い私ですが、ピンキーさんの生き方にあこがれています。
無題
ピンキー まだまだ僕も駆け出しと思っています。一つ解決すると次の問題が必ず出てきます。
アンプの電源にはかなりの自信が有ったのですが、今のバッテリー電源にして思い上がりだったと・・・・・・。
先が全然見えません。だから面白いんですね。
でも、つくづく思うのはレコードに入っている音楽。此処までやっても限界が見えません。
先人は凄い物を残してくれたと感謝しています。
CRC-830B 26年前、ラジオ技術誌の取材記事にあった故菅野義信さんの生き方にあこがれて手紙で光悦を譲ってくれるようお願いしたら、ご本人から電話で作ってくれるという御返事をいただいた。そのとき氏はスピーカーはシングルコーンのP610A、アンプは２A3のシングルで鳴らしたらよいとお話しされました。なぜそうすべきなのか、その意味を問うことなく、中学時代から３０年近く雑誌記事に毒されていた私は、使っていた６RA８シングルアンプでは役不足に感じ、アクロバティックな回路の送信管アンプをこしらえました。OPTが倍も大きくなったためか格段に音質はよくなりました。けれど、昨年バイアス・チェックで誤ってショートさせ、凄まじいショック音。以後、ハムに悩まされ、組み直すこと５回、しまいにはシャシも作り直してようやく音楽を聴けるまでに回復しました。今かんがえれば自分の技術レベルでアンプがなんとか動作していたのは幸運としか言いようがありません。シングルアンプ自体、複雑な要素を持っていると思いますが、その強みを最大限に生かすために、改善の積み重ねの中から逆相ドライブにたどり着いたことに感嘆するとともに、年齢的にはピンキーさんよりも天国に近い私ですが、ピンキーさんの生き方にあこがれています。
無題
ピンキー まだまだ僕も駆け出しと思っています。一つ解決すると次の問題が必ず出てきます。
アンプの電源にはかなりの自信が有ったのですが、今のバッテリー電源にして思い上がりだったと・・・・・・。
先が全然見えません。だから面白いんですね。
でも、つくづく思うのはレコードに入っている音楽。此処までやっても限界が見えません。
先人は凄い物を残してくれたと感謝しています。
この記事へのコメント
26年前、ラジオ技術誌の取材記事にあった故菅野義信さんの生き方にあこがれて手紙で光悦を譲ってくれるようお願いしたら、ご本人から電話で作ってくれるという御返事をいただいた。そのとき氏はスピーカーはシングルコーンのP610A、アンプは２A3のシングルで鳴らしたらよいとお話しされました。なぜそうすべきなのか、その意味を問うことなく、中学時代から３０年近く雑誌記事に毒されていた私は、使っていた６RA８シングルアンプでは役不足に感じ、アクロバティックな回路の送信管アンプをこしらえました。OPTが倍も大きくなったためか格段に音質はよくなりました。けれど、昨年バイアス・チェックで誤ってショートさせ、凄まじいショック音。以後、ハムに悩まされ、組み直すこと５回、しまいにはシャシも作り直してようやく音楽を聴けるまでに回復しました。今かんがえれば自分の技術レベルでアンプがなんとか動作していたのは幸運としか言いようがありません。シングルアンプ自体、複雑な要素を持っていると思いますが、その強みを最大限に生かすために、改善の積み重ねの中から逆相ドライブにたどり着いたことに感嘆するとともに、年齢的にはピンキーさんよりも天国に近い私ですが、ピンキーさんの生き方にあこがれています。
まだまだ僕も駆け出しと思っています。一つ解決すると次の問題が必ず出てきます。
アンプの電源にはかなりの自信が有ったのですが、今のバッテリー電源にして思い上がりだったと・・・・・・。
先が全然見えません。だから面白いんですね。
でも、つくづく思うのはレコードに入っている音楽。此処までやっても限界が見えません。
先人は凄い物を残してくれたと感謝しています。
アンプの電源にはかなりの自信が有ったのですが、今のバッテリー電源にして思い上がりだったと・・・・・・。
先が全然見えません。だから面白いんですね。
でも、つくづく思うのはレコードに入っている音楽。此処までやっても限界が見えません。
先人は凄い物を残してくれたと感謝しています。
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