早速作業開始。
このアンプ、ご存知ラックスキット。と言っても、結構面白いキットで、本体はシャシキットと謳っていた様に、シャシと電源だけのキットです。
アマチュアがアンプを作る時に一番の難題はシャシの製作。
市販の穴無しシャシを買って来て、ドリル、鑢、ペンチ、ヤットコ、etcをフル動員し、手に血豆を作って血と汗と涙の結晶でも、市販アンプと較べると・・・・・・・・・。
そんな悩みを、少しでも少なく出来たらと言う思いやりキットです。
逆に言えば、信号回路は自分で設計できるよね。と言う厳しいキットでも有ったのですね。
最も2~3種類の信号ラインのキットも同時に発売されていましたし、推奨回路も何種類か書いて有りました。
今の店を開けた当事は、このキットは有り難かったのです。今と違い工作機械は何も無し。
その状態でアンプを作るには、兎に角有り難かったのです。
店には、シャシキットのダンボールが積んである時代も有りました。
何台くらい作ったのだろう?
僕のアンプ作りの基礎とも言えるキットだったのです。
写真のアンプはⅡ型ですから比較的新しい物。と言っても20年以上は経っていますが。
信号ラインは僕のオリジナル。6B4Gのシングルステレオアンプです。
元々はコアキシャルを鳴らす為に、自分用に作ったアンプなのです。
その後僕の手を離れ、2~3人の人手に渡り、また僕のところへ戻って来ました。
此れも縁ですね。
と言って、昔を懐かしみ、当時の侭にレストアする趣味は僕には全然有りません。
今のノウハウで出来る限りのアンプにしちゃえ(笑)。
あの当時、お客様に渡したアンプは殆どが6550三結シングルアンプ。
当時の侭で未だに活躍しているアンプが沢山。耐久力の有ったアンプなのです。
で、当事と同じ真空管と回路で、今のノウハウで作り直したらどうなるかな?
此れは結構面白い。
やってみるか。
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