平成19年4月18日開店。店主の日々の日記です。
アームの組み立ても佳境に入りました。
一番神経を使う軸受けの仕上げ加工(完全な手仕上げ)。

ガタ無くスムーズに、其れだけなんですけどね。

と言う訳で、昨日オーナーに成る方の家を訪問。
カートリッジを預かって来ました。
殆どの方はSPUですので、SPUのストックは結構持ってますからお預かりする必要は無いのですが、違うカートリッジの場合は預からせていただき、最適位置へ取り付けます。

今回はデンオン(最近はデノンと呼ぶらしい、笑)のDL103。
僕も昔は散々使ったカートリッジです。

で、ちょいと焦った。
SPUの取り付けは、僕製のアダプターを介してですので、2,5mmのビスだけで取り付けられます(アダプターに雌ネジが切って有る)。
103を取り付けるのにはナットが必要だよね。持ってたかなー・・・・・・。

ストックの棚を探したら・・・・。



ナント未開封のネジセット。
オーディオクラフトのカートリッジ取付用のビス(長さも色々入っている)とナットのセットです。
昔はこんな物も売っていたんですねー・・。
仕入れたのは20年以上前(ひょっとすると30年以上かも・・汗)。ある意味不良在庫と言えなくも無いんですけど、僕の場合はこの様な物が結構有ります。

ちなみに、此処のビス。磁性体材質はご法度です。

基本的にMCカートリッジはシールドされていません。つまり強力な磁気が表に駄々洩れ。
その磁力線の中に計算外の磁性体が紛れ込んだら・・・。
もう、判りますよね。
EMTのTSDはシェルへの取り付けネジが鉄で出来ています。このネジを非磁性体に交換すると判りますよ。
其れと此処のビス。日本は2,6mmを使っていますが、諸外国は2,5mmが標準です。
この2,6mmはどうも日本だけの規格の様で、色々と困る場合が有ります。
ピッチは同じですので、何とかなる場合が多いのですが・・・・・。

そんな訳で、僕のアームには2,5mmを標準にしています。

さて、103を取り付けますか。



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