平成19年4月18日開店。店主の日々の日記です。
プレーヤーは略完成しました。
残りの作業はインサイドフォースキャンセラーの製作とターンテーブルシートの製作だけです。

でも面白いですね。ターンテーブルシートは当時4色用意しました(要はホームセンターで売っていた色を全て・・)。
初めの頃の注文はブラウンか黒が多く、偶にベージュ。
赤の注文は完全にゼロ。

で、僕はなぜか赤が大好き(バイクも赤が多かった)。
そんな訳でたった一人の赤いターンテーブルシート。
最初はチョイ不評だったのですが・・・・・・。

ここ最近、赤の注文がメチャ多い(殆ど)。
世の中がやっと僕に追い付いて来たのかと・・・・(笑)。

さて、昨日から掛かっている作業(追加での注文)。



真空管(ECC82)のシールドケース。
82はインピーダンスが低いので83から比べますと外部ノイズには強いのですが、使用条件ではノイズを拾います。
初段管に指を近づけますとブーーーーン。
扱う信号が小さいので仕方が無いですね。
僕のプリアンプ。最初期(35年位前)はシールドケース付きの真空管ソケットが標準装備。

最初は用心していたのです。只お客様に渡す時に『シールドケースを外した方が音は良いので、外して見てノイズが増えないようなら外して使って下さい。』。
そんな事を言ってお渡ししていました。

数年後、修理やチューンなどで帰って来たアンプ。全数シールドケースが外されていたのです。
そんな訳で、次の型(回路は一緒)からシールドケースの無いソケットに変更しました。

真空管の中身の動作は電子の流れです。電子の流れは磁気に影響されます。磁性体として優良な材料を使っているとは思えないシールドケースですので、そのケースの磁気歪をもろに受けてしまうのですね。

その様な状態が2~30年続きました。ヤハリ条件でノイズを拾う環境のお客様がボチボチと・・・・・。

なんとか対策を、と言う訳でニッケルフェルトを見つけて、それを真空管に巻き付ける。と言う方法を取ったのです。
鉄のシールドよりは音質への影響ははるかに少なかったのですが、完全に無視できる。迄には行かなかったのです。

そんなこんなの時に、新しいドライブ内蔵のプリアンプを作りました。
なぜか外部ノイズを拾い易かったのです(ECC99の所為?)。

そのころニッケルフェルトは入手不能。
ダメ元で作ったのが写真のシールドケースです。
見て直ぐにお判りの様に、銅のメッシュです。銅ですので半田が簡単に付きますし、熱伝導も良いので放熱を妨げる事も少ないのです。

出来上がって早速試聴。静かに成りました。音質も不自然さが有りません。指を近づけても平気。
材料代も安いですし・・・・・。

でも、作るのは無茶苦茶面倒。
まあ、音の為ですのでガマンガマン・・・・。


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