頑張って作っている、オイロダイン用のパワーアンプ。
マルチ駆動ですので片chに2ch必要。
これからもch数が減る事は考えられないので、ドライブ段を独立させ、コストダウンを図っている愚か者。
で、写真の配線。
USソケットに挿す予定の真空管。EL34(三結)。
UXソケットには300B。
この配線。普通なら有り得ません。
USの3番ピンとUXの2番ピンが繋がっている。
要はプレート同士が接続されているんですね。
オイオイ、300BとEL34をパラ動作かい?
まあ、今迄のBLOGを見ている方なら判っていますよね。
両方いっぺんには挿しません。
両方の球の動作点。意外な程そっくり。
バイアス抵抗値だけ変えれば、回りは其の侭で使えます。
問題のヒーター回路。
特注トランスのヒーター巻き線6.3V。
EL34はこの侭加えればOK。
300Bは直流点火。6.3Vを整流し5Vを取るのはいたって簡単。
しかし、面白いのは世の中で売られている300B用の電源トランス。
皆揃ってヒーター巻き線は5V。
交流点火しか考えていないんでしょうね。
5Vを整流して5V取るのは大変です。
整流直後のコンデンサー容量には無茶苦茶大きいのが必要ですし、直流抵抗の少ないチョークを使わないと5Vは取れません。
以前、有るメーカーの技術者が退職記念に作ったと言う300Bシングルアンプの改造を頼まれました。
ユーザーには満足の行く音質ではなかったのですね。
フィラメントのリップルフィルターに入っている抵抗。0.1Ω。
思わず吹き出しちゃいました。
ヒーター巻き線が6.3Vのトランスをチョイスすれば、こんな苦労をしないでも済んだのに。
結局、改造でなく作り直しに成ってしまったそのアンプ。
今でも元気に働いています。
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