平成19年4月18日開店。店主の日々の日記です。
真空管動作点の調整に入ったパワーアンプ。
直結で無けりゃチョチョイのチョイなんだけど、初段管の動作点を弄ると次段の位相反転段も大きく変わる。
直列に繋がったシーソー2台を水平にする感覚。
で、結果的に手持ちの抵抗器では調整不能。抵抗値の手持ちは有るんだけどワット数が足りない。

またもや商社に何種類かの抵抗器を発注。

普通、高抵抗には電流を流しませんので1/2Wで十分です。そんな訳で1Wクラスしか手持ちがない。今回は電流を流すので2Wクラスが必用。

ゲロしますと、EF86を使うのは何十年かぶり。要は勘が働かない。ECC82ならこの程度弄るとこうなるぞ。という勘が働きます(不思議と初めて使うECC99の時も働いた)。
単純な三極管では無く五極管の三結ですので、今迄の勘が通用しないのです。

例の回路図。もう5枚目です。
あと何枚必要に成るのか・・・・・・。



なぜにこんなに拘るのか?
簡単です、音を良くする為。正しく言うとアンプの存在を無くす為。
簡単にあの真空管はこんな音がする。なんて言いますけど、動作点の選び方で『エッ、この真空管からこんな音が・・。』

真空管からは音が聞こえません。最終的にはスピーカーから出る音です。そのスピーカーとの相性の良い真空管(正しくはアンプ)に高得点をしてしまう場合が殆どです。
僕は相性の良いスピーカーと言う考えが好きでは無いのですね。
良くも悪くも、つないだ機器の個性を其の侭出すアンプを狙っています。

今回アンプを出されるお客様(例の競争率の高いアンプです、笑)。
その方にアンプを納めさせて戴いた時の言葉。
『なにも足さない、何も引かない。だね。』

当時、この言葉のお酒のコマーシャルが流行っていましたので・・・・・・・。

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