此処、数日の苦労が実って、チャンデバに火が入りました。
でもこの言葉『火が入った。』、半導体アンプにはピンと来ませんね(笑)。
ご存知EL84。米名6BQ5。かなり昔から使われているポピュラーな真空管です。
今は、大型管が極普通に成っていますので、今でもこの球が作られている事に感謝。
入門用のギターアンプに使われているんですね。
あの世界。半導体アンプは使い物に成らないんです。エレキギターがなくならない限り、真空管は安泰です(笑)。
でもこのEL84。高校時代の僕には高嶺の花。精々6GW8のPPが精一杯。其れも2ch作る予算が無くモノラル。
どうしてもステレオにしたくて、12BH7Aを出力管にしたり・・・(汗)
まあ、当時のスピーカーは能率が高かったので何とか聞けた様な・・・。
EL34なんか、トンでもない高級電蓄か学校放送機器でしかお目に掛かれなかったんです。
学校の放送室のアンプを見てため息。
今の日本。初めて作る管球アンプが300Bなんて日常茶飯事ですから、日本人もお金持ちに成ったものです。
高校での親友。彼がバイク気違い。彼の影響でアンプ作りはしばらく中断。
でも、彼は僕の影響でオーディオの世界へ・・・・(笑)。
21歳の時、かなり大きな事故に遭いました。
とても、親の目の前ではバイク復活は難しい状態。
で、アンプ作り再開・・・。
当時手にしたのが、上杉氏の執筆したアンプ作りの本。
その中に6L6を使った色々なバリエーションアンプが・・・。
臍曲がりの僕は、其の侭コピーなんかしないで自分なりにアレンジ。
基本的に、人真似って大っ嫌いなんですね。
当時の僕の愛器はダイナコMkⅢ。
予算が無く、6L6アンプはPPでのモノラルアンプを1台製作。
片chだけダイナコを外し僕のアンプへ。
モノラルレーコードを聞きながら、プリのバランスボリュームで左右の聞き比べ。
ダイナミックさではダイナコだけど、自然さでは僕のアンプが勝っていた。
当時勤めていた会社が、輸出用のステレオ装置を作っていた。
知り合いの研究員に僕のアンプを預け、測定を依頼。
結構良い結果で上機嫌。
で、ボーナスが出たのでもう1台を作ろうとしたら・・・・・・。
リードのばか(汗)。
僕の使ったリード製のシャシが生産完了。左右で違うシャシなんて・・・・・・・。
と言う事で、このアンプは1台で終ってしまったんですね。
その後、オーディオ店に転職。益々深みに・・・。
作ったアンプ。EL34。KT88。KT66。6550。2A3。ete,ete。
もう小型管は使わなくなってしまったのです。
つまり6BQ5は飛ばしてしまったのですね。
初めて使ったのは、今の店を開け、自宅の子供用に作ったプリメインアンプ。
此れの出力管が6BQ5だったのです。
20年以上経ちますが、未だに故障知らず。
この経験が無かったら、今回のチャンデバに6BQ5(EL84)を使うなんて思い付かなかったでしょうね。
現在手に入る6BQ5。ギターアンプ用ですから兎に角丈夫に作って有ります。
僕が中、高校時代に見た6BQ5とは違い、ガラスの厚さもグーンと厚くなってたくましく成長。
さて、どんな活躍をするのか・・・・・。
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